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<<   作成日時 : 2007/12/07 15:38   >>

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 春の山桜の開花に始まり、新緑、初夏の花々、盛夏における木々の繁茂、そして秋の紅葉。僕は、それら自然の、ダイナミックな命の躍動をまのあたりにするうち、その美しさにすっかり魅了されてしまいました。*画像を拡大して見てください。

 僕が自然について、興味を抱いたのは、オートバイに乗り始めてからでした。

 それまでの僕は、自然などにはまったく関心がありませんでした。他人(ひと)が新緑だ、紅葉だとさわいでいても、それのどこがいいのか僕にはまったく理解できませんでした。

 僕は、若い頃、千代田区の大手町に勤めていたので、都心の大手町、丸の内、日比谷界隈が好きでした。あかぬけていて、清潔感のある、都会的でシャープな町並みが気に入っていました。

 オートバイに乗り始めて、湘南の江の島、鎌倉や、箱根、伊豆、富士五湖地方など、全国的にも有名な観光地を繰り返し訪れましたが、特別自然を意識することはありませんでした。ただ、海がきれいだの、山が美しいだのと、ありきたりの感想を抱くだけでした。

 そのような考えが変わったのは、皮肉にも、旅行者であるツーリングライダーから、(峠の)コーナーを攻めることに専念する、いわゆる「走り屋」(峠道などをサーキット代わりにして走る、命知らずな人たち)になったことがきっかけでした。



 東京の西に高尾山という山があります。古くからの霊山として有名であると同時に、都心に近いわりには豊かな自然の残る景勝地として、多くの観光客を集めてきました。

 ここは、つい先頃、ミシュランの観光ガイドブックに、京都、奈良と並んで三つ星を獲得したことで注目を集めました。その選定の理由は、「都心に近いにもかかわらず、これほどの自然が残るのは奇跡だ」ということだそうです。この地域は、地理的に南の植物と北の植物が混在する位置にあり、植物の種類が豊富です。また、霊山として信仰の対象であったので、人の手が入らず、今も手つかずの貴重な自然が残されています。

 高尾山の南麓を国道20号線(甲州街道)が走っています。その20号線の東京都と、神奈川県の境界をなすのが、大垂水峠(おおだるみとうげ)です。国道とは言っても、このあたりは上下2車線の、曲がりくねった狭い峠道です。道の両側は、うっそうとした木々に覆われ、特に峠の北側にあたる東京側は、昼なお暗く、開かれていない山地としての野趣と趣があります。

 ここは、かつて全国的にも有名な走り屋のメッカでした。僕も当初は走り屋として、コーナーを攻めるためにここに通っていました。自宅から、高速を使えば1時間ほどで行けるという利便性もあり、ほかの場所には行かず、もっぱらここを走るようになりました。天気さえ良ければ毎週のように走りに行きました。冬でも、日差しがあって比較的暖かい日には出かけて行きました。

 そうして、年間を通して峠通いをするうちに、変化する自然の様子に、次第に関心が向くようになっていったのです。

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         大垂水峠。(旭山ドライブイン付近)

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         大垂水峠。(なかがみ屋付近)

 春の山桜の開花に始まり、新緑、初夏の花々、盛夏における木々の繁茂、そして秋の紅葉。僕は、それら自然の、ダイナミックな命の躍動をまのあたりにするうち、その美しさにすっかり魅了されてしまいました。

 それからは、走ることもさることながら、季節ごとにうつろいゆく景色をながめたり、自然の息吹を感じたりすることが、僕の大きな楽しみとなりました。

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         咲き誇る桃の花。(京王線高尾山口駅付近)

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         新緑の相模湖。

 ところで僕は、オートバイという乗り物は、自然を感じるうえでもっとも適したアイテムだと信じています。それは単に、オートバイにおいては、乗り手の身体がむき出しになっているからという、それだけの理由からではありません。

 オートバイに乗車している時、ライダーは、無意識に身体のバランスをとっています。実は、これがいいんです。あらゆるスポーツの基本は、バランス感覚だと言われています。ライディングで、持続的にバランスをとり続けていると、人間の脳は活性化され、ホルモンの分泌や血液の流れが良くなってくるのではないかと思うのです。

 実際、乗っていると、最初はギクシャクしていた身体が、だんだんとオートバイになじんできて、人馬一体という感じになってきます。やがて、スポーツをしたあとや、湯上がりのような、爽快感が得られるようになります。このように体調が良くなると、五感が研ぎすまされ、精神活動も活発になって(高揚して)きます。そして、自分を取りまく自然の声を敏感に感じ取れるようになるのです。

 僕は思うのです。“自然を感じたいのなら、徒歩よりも、自転車よりも、四輪自動車よりも、ほかの何よりもオートバイだ”と。

            *        *        *

 今僕は、オートバイで、国道20号線を大垂水峠に向かって走っています。場所は八王子市の私鉄京王線高尾山口駅付近。まもなく市街地を抜けるところです。

 市街地を抜け出し、高尾山系の山並みの間を走るようになると、気温がいっきに2度くらい下がるのがわかります。

 山里の、のどかな風景を楽しみながらしばらく走ると、やがて峠にさしかかります。登り坂がきつくなり、道の両側に森が迫ってきます。まさに、森の中を走っている気分です。

 森の中を走っていると、“森の気”が僕を包んでくれます。“森の気”は、僕の身体の中から汚れやオリを取り除き、代わりに新たなる生命を吹き込んでくれます。

 僕は森と一体です。さながら、森の精になった気分です。

            *        *        *

 これから何回かにわたって、この地域の自然や風物に対する僕の思いを、ブログに書きつづっていきたいと思います。

 ただ、写真がないんです。僕がブログを始めたのは、つい1カ月半前の10月半ば。このようなことを、ブログに書くなんてまったく想定していませんでした。だから、記事に見合った写真なんてありません。しかし、それなりに過去何枚かの写真は撮ってありますので、記事の内容に比較的近いものを選んだうえ、それを代用として掲載していきたいと思います。

 それと、内容的に過去に投稿した記事とダブルものが出てきますが、その点はご容赦ください。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
私もたくさんの自然に囲まれて生活していますが、興味を持ったのはブログをはじめてからです。今、気がついてよかったと思っています。見ようとしないと見えないものがたくさん周りにはありますね。
湖のほとりから・・・
2007/12/07 18:17
 湖さん、早いご訪問光栄に思います。今回ブログの仕上げに失敗しまして、初め地図を入れるのを忘れて公開してしまいました。湖さんがごらんになった時、地図が入っていたなら、一応完成品です(2,3の語句の誤りはありましたが)。
 これからも、自然について湖さんからいろいろ学ばせていただこうと思っています。
旅人
2007/12/07 20:47
そうですね(^^)確かに自然を感じるにはバイク
が一番良いと私も思います。心、体、季節が一体となる乗り物だと思います。人は自然の中で生きていながら、あわただしい生活の中で自分もその一部だと言う事を忘れがちで、自然に触れ、季節を感じる事で地球の中の自分と言う存在に気がつくのだと思います(^^)私は旅人さんのブログからそれをきちんと感じています。これからも楽しみに読ませて頂きます(^^)私のブログへのコメント本当に感謝しています(^^)
今度旅人さんのバイクも色鉛筆で描かせて貰います(^^)
アレックス
2007/12/08 00:42
 アレックスさん、コメントありがとうございます。アレックスさんのコメントを読ませていただいて、僕たちが“同じ方向を向いて生きている”んだなと、あらためて感じました。僕は現役ライダーではないので、リアルタイムのものは書けないのですが、時間を超えて共有できるような“バイクや自然に対する思い”をこれからもつづっていきたいと思います。
 それから、僕のバイクを描いてくださるとのこと、本当に光栄です。
旅人
2007/12/08 13:37

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