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zoom RSS 不条理!人間に救いはあるのか(S)

<<   作成日時 : 2008/05/23 13:10   >>

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 今まで僕が書いてきたブログなんてどうでもいいです。しかし、このブログだけは読んで欲しい。

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 フランスの画家ゴーギャンは娘の死を伝える手紙を読み、悲しみのあまり、

 “こんなに非道なことが起こるのだったら、この世に、人間が真面目に努力したり、一生懸命仕事に励んだりする価値が、どこにあるのだろうか”と嘆き悲しんだと言われる。

 その悲しみから立ち直れなかった彼は、

 その後、未遂に終わったが自殺まではかっている。

 妻子を捨て芸術の道を歩んできた彼にしてそうである。


 僕の母は、今健康面で非常にむずかしい局面に立たされている。

 いつ何があってもおかしくないような状態だ。


 母は、

 自らの、祖父母に虐待され、

 幼い頃母親と死に別れ、

 継母に虐待され、

 父親に虐待され、

 家が貧しかったので、学校に弁当も持っていけず、お昼休みにはみんなが弁当を食べているあいだ、校庭で遊んでいた。

 小学校の教師に虐待され、

 結婚しては、夫に虐待され、

 子供たちに虐待され、

 親以上に面倒をみ、愛し続けた孫たちにまで、

 冷たくされている。


 それでも母は、必死になって、人に愛されたいと願い続け(母は愛に飢えていた)、

 また、不器用ながらも、人を愛し続けた。


 KANの「愛は勝つ」の歌詞、

  〜♪求めて、奪われて、
  与えて、裏切られ、
  愛は育つもの♪〜


 を地でいったような母の人生。


 懸命に人を愛し、

 まったく報われることなく、

 返って被害を被りながらも、

 それでもなお、人を信じ、

 愛し続けた母。


 信じられないくらい、お人好しの母。


 今日(こんにち)まで、

 そんないばらの道を、

 苦しみながらも、

 誠実に、

 歩み続けてきた母が・・・、

 そんな母が、

 人生の最期の時においてさえ、

 精神的にも、肉体的にも、

 あらゆる苦しみを味わいながら無残な死にいたるとしたら、

 (ゴーギャンじゃないけど、)

 “この世に、人間のいとなみに、はたしてどんな価値があるというのだ?”

 “人生に、どんな希望があるというのだ?”

 と言いたくなる。 


 そこにあるのは、

 果てしない闇と、

 永遠の絶望だけではないか。



 母は、生まれてから現在にいたるまで、常に周囲の人間たちの不満のはけ口になっていました。まわりの人間は、何か不満があると必ずそれを母にぶつけました。周囲で起こるあらゆる不都合や矛盾は、すべてしわよせとなって母の元に集結していきました。当人にはまったくかかわりもなく、当人には何の罪もないことが、攻撃材料となって、母を苦しめました。これまでの母の人生は、まさに他人(ひと)の犠牲になるために生きてきたようなものです。まるで、生贄(いけにえ)です。母は、“究極のいじめられっ子”です!

 それでも母は必死になって“愛”を求め続けました。しかし、周囲から返ってくるのは“憎しみ”だけだったのです。

 こんな人生があってよいのでしょうか。

 このような母の半生を思う時、僕は人間というものに深い絶望感を抱いてしまうのです。

          *      *      *

 僕自身、母にきついことを言ってしまったことがあるんです。

 その時の母の悲しげな目が忘れられない・・・。

 僕は今、激しい後悔の念にさいなまれています。

 とても悲しいです。




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        母の半生を思う時、僕は暗澹たる気持ちに・・・。 

 あるスイス人の女性医師(彼女は幽体離脱の体験者だ)が、“あの世だとか、死後の世界が実在すると想定するのでなければ、とてもじゃないがこの世の実情には耐えられない”と言っていた。


 まさに、そのとおりだと思う。


 “善人は若死にする”とか、“憎まれっ子世にはばかる”という言葉があるとおり、

 人間は昔から、悪が栄え、善が滅びるさまをまのあたりにしてきた。

 汚れた魂が、たくましく健康な肉体に恵まれ、

 清らかな魂が、劣悪な肉体に苦しむ姿を、

 人はいくどとなく見せつけられてきた。


 そして、人間たちは、そのような不条理に耐えきれなかった。


 そこで彼ら(人間たち)が、

 その不条理を、条理に変えるべく、

 苦心して生み出したのが“宗教”だった。


 すなわち彼らは、

 死後の世界や、そこにおける審判、

 そしてその裁きによって導かれる、

 天国や地獄の存在をとおして、

 この世の不条理を、

 あの世において“清算”するという図式を考えついたのだ。


 しかし、その宗教もいつしか人間にキバをむくようになった。

 その歴史を見れば明らかなように、

 宗教は、あらゆる欺瞞や災厄のゆりかごとなり果てている。


 僕は、このような状況を見るにつけ思う。

 “はたして人間に救いというものはあるのだろうか?”と



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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
旅人さんはお母様を虐待してるの?? そんなことないでしょ?
一生懸命、愛情注いではると思うんですけどね…
魂とか、深いとこの話になると何もいえないけど、人はどこかで救われてると思います
hana
2008/05/25 12:56
 hanaさん、コメントありがとうございます。
 このブログの“子供たちに虐待され、”の部分についてですが・・・。母の産んだ子供は僕ひとりじゃないんで・・・。あとはご想像におまかせします。

 僕は独身で、母とずっと二人暮らしでした。母は僕にとってベストパートナーであり、僕の人生のすべてです。母の方でも、子供たちのうちで僕だけを信頼してくれています。
 しかし、そんな僕も、母に対してかなりきついことを言ってしまうことがありました。高齢者のことがよくわかっていなかったのが原因です。今はそのことをとても後悔しています。心が痛いです。

 でも、現在僕は母を助けるために、自らのすべてをかけて、全力で、死にものぐるいで、看病に励んでいます。命かけてます。死んでも母を守ってみせます!
旅人
2008/05/27 01:23
このブログしか読んでいないので、お母さまのご病気の状態はわかりかねますが。。。
旅人さん、目に見えるこの世の中だけが
すべてではありませんよ。
私は、寝たきりの母を見ながら、
そう信じています。
人生の時間は、永遠の一瞬にしかすぎないと。。。
この世の中は不条理かもしれません。
同感です。
でも、救いはあります。
自分の心の中に。
最近、やっとそれに気づく事ができました。

愛を得るためには、まず自分から人を愛さなくてはというお母さまの生き方、素晴らしいと思います。お母さまが手にする愛は、この世の愛ではなく、永遠の愛かもしれないですね。

旅人さん、とても困難な状況にあると思いますが、どうかお身体をご自愛くださいませ。
旅人さんが、お母さまをどれだけ愛されているか、私にはたくさん伝わっています。
ゆの
2008/05/27 22:47
はじめまして。
私の母は今年の桜の頃、亡くなりました。
交通事故でした。
職場に病院からの電話がありました。ICUからでした。

一言の言葉も交わせませんでした。
半世紀も育ててもらいながら、一言も優しい言葉をかけなかった様な気がしてなりません。
後悔ばかりです。

月並みですが、がんばってください。



ねぎぼう
2008/05/27 22:56
 ゆのさん、コメントありがとうございます。

 僕は精神世界に興味をもっていますし、実際に科学では説明のつかないような体験を何度も経験していますので、ゆのさんのおっしゃることもわかるような気がします。
 ただ、今の僕は、この世でただひとり気持ちが通じ合う人であり、魂の友である母の、危機的状況に気持ちが動転してしまっているのです。そのため、目先のことしか目に入らなくなってしまっているのかもしれません。
 しかしながら、ゆのさんからいただいたお言葉によって、追いつめられていた僕の心に、少しだけ余裕ができてきたような気がします。
 これからは、ゆのさんのお言葉をかみしめながら、もう一度冷静になって、人生の意味を見つめなおしてみようかと思います。
旅人
2008/05/28 02:07
 ねぎぼうさん、コメントありがとうございます。

 愛する人を突然失ってしまうという、不条理で悲しい出来事を経験されたねぎぼうさんのお心の痛みは、いったいどれほどのものだったのでしょうか。僕には想像もつきません。ねぎぼうさんがその時受けられた衝撃を思うと、なぐさめの言葉も見つかりません。

 ねぎぼうさんが、お母様の最期の時に言葉をかけてあげられなかったことを、残念に思う気持ちはとてもよくわかります。
 しかし、お母様はきっと、ねぎぼうさんの、“お母様を愛しく思う気持ち”を、(言葉で直接伝えるチャンスには、あまりめぐまれていなかったとしても)以心伝心で日頃から十分理解されていたのではないでしょうか。

 僕は今、病床で苦しむ母を見て、自らが拷問を受けているようにつらい気持ちです。
 しかし、母に少しでも喜んでもらえるよう、慣れない家事に励みながら、全力でがんばっていきたいと思います。
 母が楽しくすごせるんなら、自分はつぶれてもかまいません。
旅人
2008/05/28 03:07

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