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zoom RSS ピースサイン

<<   作成日時 : 2008/07/20 12:22   >>

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かつて(20年くらい前)、隆盛をきわめたライダー同士のピースサイン(Vサイン)。近頃は、めっきり少なくなったという。今回は僕のピースサインにまつわる思い出です。


1993年8月29日、

僕は富士五湖方面へと愛車(ホンダNSR250R)を走らせていた。

目的地は朝霧高原。

朝霧高原に「もちや」というパーキングエリアがあり、

そこの「二輪車会館」が今回のお目当てだ。


途中立ち寄った、

富士五湖の一つ西湖(さいこ)では、

湖越しに富士山を望むことができた。

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       西湖の向こうに見える、もやに霞んだ富士山。

もちや二輪車会館は、

いわばオートバイの博物館といえるところで、

第二次世界大戦で使用された、

ドイツ軍の側車付きオートバイや、

かつての日本を代表する名車「陸王」など、

時代を超え内外を代表する、

名車・旧車がズラリと顔をそろえる。

オートバイ好きにはたまらない必見の場所だ。

画像

       もちや二輪車会館。正面玄関付近。

画像

       同内部。(1996年撮影)

二輪車会館以外にも、

この近辺には、

旅人を楽しませてくれるすぐれた観光名所が、

数多く存在する。

朝霧高原自体、

広々とした草原がどこまでも続く、

のどかで大陸的な風景が魅力の、

すばらしい観光スポットだが、

周囲にはさらに、

富士山や白糸の滝、富士五湖など、

全国的に見ても第一級の観光名所がそろっている。

東京や名古屋からも、

それほど遠くないことを考え合わせると、

本当に理想的なツーリング・スポットだ。

画像

       朝霧高原。草原が遙か彼方まで続く。

この日は快晴で、

もちやパーキングエリアからは、

富士山のくっきりとした美しい姿をながめることができた。

文字通り霧の多いこの地では、

これはめったにないラッキーなことだ。

画像

       超ラッキー!もちやパーキングから富士山が。

というわけで、

オートバイ好きで自然が大好きな僕は、

何度となくこの地を訪れている。

しかし、今回のツーリングは、

その中でも特別に印象に残るものだった。


僕が中央高速の河口湖線を降り、

河口湖方面に向かっている時のこと。

国道139号線を走っていると、

反対車線を数台のオートバイが走ってきた。

おそらく、同一のグループに属する、

ライダーたちだったんだと思う。


まさに、彼らとすれ違う瞬間、

1人のライダーが、

僕にピースサインを送ってきた。

そのライダーは体型や所作から見て、

明らかに若い女性だった。

フルフェースのヘルメットをかぶっていても、

それは一目瞭然だった。


彼女のピースは、

とてもユニークだった。

身体全体を、

“踊りを踊る人”のように右側に湾曲させて、

左手を上にあげ、

ひじを90度に曲げて、

ちょうど額のあたりでピースをつくっていたのだ。

その様子は愛嬌たっぷりで、

今走っていることが、

うれしくてたまらない、

といったふうだった。

僕もあわててピースを返した。


たったこれだけのことなのだが・・・。

これが僕の心をいたく感動させてくれたのだ。


当時、ピースサインはすでにすたれていて、

ほとんど交わされることはなかった。

だから、ピースをもらうことそのものが、

宝くじに当たるような幸運な出来事だった。

まして、いつもソロで走っている、

自分のような孤独なライダーにとっては、

同じバイク好き同士、

旅好き同士としての連帯感が得られる、

このような機会は、

非常に貴重なものだったのだ。


彼女のピ−スはただのピースではなかった。

出し方が変わっていたからというのではない。

それは、歓喜に満ちていたのだ。

たとえて言えば、

高空(たかぞら)に舞う雲雀(ひばり)が、

声高らかに生きる喜びを歌う、

そのような、

純粋で晴朗な無上の歓喜に。

それは嵐のように、

受け手である僕をも巻き込んでしまった。


僕には彼女の笑顔が見えるような気がしたのだ。

ヘルメットの陰の、

こぼれんばかりの、

とびっきりの笑顔が。

そして、その笑顔は、

僕を歓喜させるとともに、

人の心のぬくもりをも感じさせてくれた。



それから、すでに10数年の歳月が流れているが、

何年たっても、

思い出すたびに、

彼女は僕の心を温めてくれる。



 もちやパーキングのHPをご覧になりたい方はこちら。
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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
今はすっかり見なくなったピースサイン…私は大好きでした(^^) ライダー同士のサイン…私は今、ブログを通じて旅人さんに、送ります…エールを込めたピースを(^^) 是非リターンをお待ちしています(^o^)
バイクを愛する心を持つ人を私はライダーと認めています…いつか旅人さんと走れる事を夢見て(^^)
アレックス
2008/07/21 02:07
ピースサイン。今でも時々、交わすことがあります。私が住んでいるのが松本ですから、連休とか行楽シーズンになると、大勢のライダーがツーリングにやってきます。

ひとりでバイクで走っていて、10台くらいのライダーとすれ違う時に私はピースサインを出します。するとその中の何人かは返してくれます。「気をつけて」「ありがとう」みたいな感じで心が触れ合いますね。
けいつ〜
2008/07/21 09:15
 アレックスさん、コメント&ピースありがとうございます。
 僕は今でも、時々バイク雑誌を買って読んでいます。バイクの写真やツーリングレポートなどを見ていると、胸がときめいてきます。何時間でも見ていられるし、その間は現在の自分の境遇を忘れられます。
 アレックスさんがおっしゃってくださるように、やはり僕は根っからのライダーのようです。
 いつか僕に笑顔がもどった時、その時はライダーとして復活して、以前から憧れていた日本海側の美しい海岸線を走ってみたいです。
 そんな時のくることを祈りながら、アレックスさんにピ−スをお返しします。
 ピース!(^^)v
旅人
2008/07/21 10:09
コンニチワ!
ツーリング中、孤独なライダーに送ってきた見ず知らずの女性の笑顔とピースサイン・・
しかもその輝くような笑顔は、彼の心にぬくもりと安らぎまで与えてくれた・・
そして十数年たった今も、その時の光景が一人の男の心に焼き付いて離れないって・・
ロマンですね〜。
果たしてどんな女性だったのでしょう・・?
あやかりたいものです。(笑)
夢見る引きこもり☆
2008/07/21 10:28
 けいつ〜さん、お久しぶりです。
 いつも僕たちを見守っていただき、ありがとうございます。

 けいつ〜さんは、ご自分の方からピースを出されるとのことですね。素晴らしいことだと思います。いくらピースの素晴らしさを認識していても、“もらったら返そう”というだけで、自分の方から積極的に出そうとしなければ、ピースは衰退していってしまうと思うからです。ピースを出しても返ってこないことも多いようで、残念だとは思いますが、ピースを出すライダーがほとんどいない今、相手のライダーもびっくりしているうちに返しのピースを出しそこねてしまうのではないでしょうか。
 しかし、それにもかかわらずピースを出し続ける、けいつ〜さんのライダーとしての姿勢には、尊敬の念を抱いてしまいます。続く
旅人
2008/07/21 11:03
 実を言うと、僕は現役のライダーの頃、自分の方からピ−スを出したことがなかったのです。他人からピースをもらってこれだけ喜んでいながら、自分からは出さないなんて、なんか自分本位ですよね。
 しかし、今ブログを通じてたくさんの方々に励ましをいただいて、何らかの形で、誰かにメッセージを送るということの重要さがよくわかりました。
 これから、もしライダーとして復活したら、絶対に自分の方からピースを出しまくります!
旅人
2008/07/21 11:08
 夢見る引きこもり☆さん、コメントありがとうございます。
 夢見る☆さんからいただくコメントは、今の僕にとって、どんなピースにも劣らずうれしく感じられます。
 これから僕と母がどうなるのか、さだかではありませんが、僕たちが、今人生でも最大の難所にさしかかっていることは間違いないでしょう。そのようなピンチの時に声をかけていただいたことは、何にもましてありがたいことですし、とても感謝しています。

 現在の僕と夢見る☆さんとの間の交流も、いずれは人生のロマンとして、なつかしく振り返る時がくるのかもしれません。
 しかし、今の僕は、未来でも過去でもなく今を大事にしたいと思います。夢見る☆さんのブログを読ませていただいたり、夢見る☆さんとお互いにコメントを交わしたりしている今を、心から愛おしく思っています。
 お互いに無理せず、人生を楽しく明るく生きられたらいいですね。
 ちなみにピースには、お互いの無事安全を祈るという意味があるそうです。
 それでは、ピース!(^^)v
旅人
2008/07/21 17:54
旅人さま。

そうです。私は自分からピースサイン出しますよ。(笑)たしかに半分以上は返してもらえないですけど。「ま、いいか。」と思うようにしてます。

でもたぶん私のピースサイン見た人がきっと次にはどこかでピースサインに答えると思うんですよ。それでいいんですよ。ね?
けいつ〜
2008/07/21 19:56
 けいつ〜さん、再度のご訪問ありがとうございます。
 けいつ〜さんの、“ピースを返しそこなったライダーは、次の機会には必ずピースを返すようになる”というお考え、まさに正解だと思います。そうやって、ピースの種を蒔いて、ライダーたちの間に広まれば、その影響はオートバイの世界だけにとどまらず、その友愛の精神が世間一般にも波及して、現在のギスギスした世の中がもっと住みやすくなるかもしれません。
 それにしても、ブログを見てもわかりますが、けいつ〜さんて人間が大きいというか、とてもおおらかな方なんですね。きっと、ご家族にも仕事にも恵まれて、幸せで充実した日々を過ごされていらっしゃるのでしょう。うらやましい限りです。
 僕もけいつ〜さんのブログを読んで、幸せのおすそわけをいただいちゃおうと思います。
 それでは、ピース!(^^)v
旅人
2008/07/21 22:05
いえいえ、私なんてそんなたいそうな人間じゃないですよ。旅人さん、いろいろ大変なようですが、がんばってください。応援してますから。
けいつ〜
2008/07/23 21:33
 けいつ〜さん、度々のご訪問ありがとうございます。
 僕は、今大変つらい状況にいますが、けいつ〜さんを始め、多くの方々の励ましを受け、なんとかがんばっていこうと思っています。
 ところで、けいつ〜さんは、このところとてもお忙しそうですね。疲労がたまりやすいこの時期、暑さで身体をこわさないよう気をつけてください。
 けいつ〜さんのブログを拝見すると、とても楽観的で、人生を心から楽しんでいらっしゃるようなので、そんな心配はいらないかもしれませんが・・・。
旅人
2008/07/24 00:02
ピースサイン・・・私もいろんな思い出があります。
バイク暦も27年になりました。
また寄らせていただきます。
さめ
URL
2008/07/24 05:47
 さめさん、コメントありがとうございます。
 バイク歴27年ですか!すごいですね。尊敬しちゃいます。
 そんなに長い間乗り続けることができたことについては、何か秘訣みたいなものがあるのでしょうか?何か一貫した信念みたいなものをお持ちなのでしょうか?とても興味が湧いてきます。
 僕は17年間オートバイに乗っていましたが、事情があって数年前に降りました。そのため、新たにバイクネタのブログを書くのはむずかしいのですが、よろしかったら過去に書いた“バイク思い出ブログ”をご覧になってみてください。
 いずれは、ライダーとして復活したいと思っています。
旅人
2008/07/24 10:48
ピースサイン…確かにうちの地元とか近場のツーリングではなかなか出会えませんねぃ。
というか、道路事情が危険すぎ&ヘタレ運転のためなかなか返せません(汗

北海道ではしょっちゅうピースに出会えてうれしかったな。
チャリンコライダーのにーちゃんにもピースしてもらったっけw
ヤスコ
URL
2008/07/25 21:30
 ヤスコさん、ようこそ。そして、コメントありがとうございます。

 ヤスコさんは、北海道にツーリングに行かれたことがあるんですね。僕は残念ながら彼の地には行ったことがないんです。きっと、ピースの嵐なんでしょうね。一度行ってみたいなあ。

 ヤスコさんのおっしゃるヘタレ運転というのは謙遜でしょうが、僕の知っている女性ライダーの中には、ピ−スを出すのが苦手という方も確かにいらっしゃいました。その方には、“無理して出さなくても、頭をコックリさせて軽く会釈するだけで、相手のライダーには気持ちが伝わりますよ”って言ってあげたんです。

 ピースがまた復活して、日本各地で当たり前のように交わされるようになるといいですね。
 では、そのような時の来ることを願って、
 ピース!(^^)v
旅人
2008/07/26 00:16
ブログへのコメントありがとうございました。

台風のような大雨の北海道を走っているときすれ違う坂道をあがってくる自転車の人たちに応援の気持ちでガッツポーズをしたら、みなさんガッツポーズを返してくださったことがうれしかったですね。

今でも同じバイクだったりすると知らない人でも手を振ったりしてますよ(^-^)/~

2台並んだ白バイをツーリングライダーと間違えて手を振ったことありますが、ちゃんと敬礼してくれました(笑)

挨拶の輪、ライダーから広げましょう!
Meg♪
URL
2008/07/27 08:17
 Meg♪さん、ご訪問そしてコメントありがとうございます。
 僕が知っているある女性ライダーの方も、北海道をツーリングしている時、間違って白バイに手を振ってしまったそうです。白バイの警察官の方は、何事かあったのかと彼女のすぐそばに停車してしまいました。あせった彼女が、あわてて釈明すると、その警察官は、とがめもせずに親しげに二言三言言葉をかけて、笑顔で去っていったそうです。
 また、ある時、僕が信号待ちをしていて、何気なく後ろをふり返ると、すぐそばに僕とまったく同じウエア(ブランド名は忘れたが、上腕部に富士山のマークがついている)を着た女性ライダーが同じく信号待ちをしていました。びっくりして、彼女のウエアをまじまじと見ていると、彼女は笑顔で僕にピースを送ってくれたのです。しかし、意外な状況でピースをもらった僕は、それにすぐ反応できず、頭をコックリさせて会釈しただけで終わってしまいました。僕は今でも、この時ピースを返せなかったことを残念に思っています。続く
旅人
2008/07/27 12:11
 そのほかにも、オートバイに乗っていたからこそできた、さまざまな人との交流についての自身の体験や、いろいろなライダーたちから聞いた心温まるエピソードを、僕は数多く知っています。そのような交流は、それぞれのライダーたちの心の奥にずっと息づいて、きっとその人たちの人生を豊かにしてくれていると思います。
 Meg♪さんは、ご自分の方から積極的に、ライダーに限らず、行く先々で出会うさまざまな方たちにピースを送られているそうですね。
 すばらしいです。それって、幸せの輪を広げていくことだと思います。僕もMeg♪さんをみならって、これからは自分の方から積極的にピースを出していきたいと思います。
 挨拶の輪、日本中のすべての人に広がるといいですね。それでは、そのことを願って、
 ピース!(^^)v
旅人
2008/07/27 12:14

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