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zoom RSS コケたおかげで命拾い(後編)

<<   作成日時 : 2008/11/06 19:57   >>

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 やっちまった。買ってからまだ2週間しかたっていない新車をコカしてしまった。しかし、そのおかげで、今まで感じていたNinjaの操作性に関する疑問が解け、結果的に命拾いしたことを知った。


 中央高速の調布インターを降り、

 あとは自宅に向かうだけとなった僕だったが、

 いくらなんでも、これでは走り足りない。

 ということで、

 多摩川沿いを軽くながすことにした。

 まず、多摩沿線道路に出て、

 下流方向へと走り始める。

 この道は、平日はトラックが多くて走りにくいのだが、

 休日はすいていて、とても走りやすい。

 多摩川の土手に沿ってまっすぐに続き、

 信号も少なく、

 歩行者や自転車もほとんどいない。

 松林越しに、青く水をたたえた多摩川が見え、

 眺めもよくて、本当に快適な道だ。


 順調に走り続けて、東名高速の高架をくぐり、

 さらに、国道246号の高架をくぐると、

 橋を渡って、神奈川県川崎市から東京都世田谷区の二子玉川に出た。

 ここは、二子玉(にこたま)の愛称で親しまれ、

 若者や、若いOL、若い主婦層に人気のスポットだ。

 僕は、国道246号の側道から多摩堤通りに入った。

 今度は、川沿いを上流方向に向かう。

 多摩堤通りをしばらく走ったのち、

 左折して、多摩川沿いの細い道に出た。

 この道は、土手に沿ってそのすぐ下を走る、めったに車の通らない、サイクリングロードのような道だ。

画像

        多摩川沿いの細い道で。この直後に悲劇が・・・。

 多摩川沿いの細い道を、ある地点まで走ったところで、

 僕は、右側を平行して走っている別の道にうつることにした。

 その道は、今走ってきた道より、一段低いところを走っている。

 さあ、右折だ。

 僕は曲がり始めた。

 そして、ここを曲がるには、

 狭いところで、マシンを90度に方向転換しなければならなかったので、

 リアブレーキに足を載せ、ほんのちょっと踏んで、

 マシンをバンクさせようとした。

 ところが・・・


 と 止まった!!!!! ( °0  °) !!!!!


 ・・・・・のである

 マシンが・・・・・

 曲がる途中で

 バンクしたままで

 しかも下り坂で・・・・・

   アリエネ〜〜〜〜〜


 大きく右に傾くわがマシン


 この状況で、耐えられるわけねーやな ハハハ←笑ってる場合か!


 僕は、すばやく右足を地面につき、

 すでに45度以上傾いてしまっていたマシンを、

 必死になって元に戻そうとした。

 この体勢では無理なことはわかっていたが、

 マシンのダメージを少しでも軽くするため、

 最後までねばったのだ。

 そのかいあって、マシンは、音も立てずに道路に横たわり、

 ウインカーのレンズ(カバー)がはずれた以外は、

 ほとんど傷もなく最小限のダメージですんだ。

 プラグがかぶることもなく、

 エンジンもすぐにかかった。


 しかし・・・・・ マシンはだいじょうぶだったが・・・・・

 こっちの方が、ダメージを受けてしまった。

 倒れかかったマシンを両腕で引っ張り、

 とことんねばったために、

 腰をやられてしまったのだ。

 以前、草むしりで痛めて、

 徐々によくなってきていた腰を、

 再び痛めてしまった。

 そのため、マシンを起こそうとしても力が全然入らない。

 コケたのが坂道だったので、なおさら起こしにくい。

 幸い、近くにいた親切な男性が、いっしょに起こしてくれたので、

 何とか起こすことができた。(なさけな)

 その親切な男性にお礼を言い、

 マシンの状態をつぶさに検証したが、

 前述のように、ダメージがほとんどなかったので安心した。

画像

        コカした直後のNinja。右のウインカーが損傷している。

 その後、僕は何事もなかったかのように、

 その場所をあとにして帰宅したが、

 買ってから、わずか2週間しかたっていない新車をコカしたのは、

 やはり、ショックだった。


 しかし、そのあとに、

 本当のショックが待っていた。

 何で曲がる途中でマシンが止まってしまったのか、

 その原因を考えたのだ。

 原因は明白だった。

 それは、リアブレーキをかけたことによる、後輪のロックである。

 リアブレーキというのは、

 本来、軽くかけただけなら、

 後輪の回転を完全に停止させてしまうということはない。

 後輪はズルズルと回転し続けるのだ。

 そこのところが、リアブレーキとフロントブレーキの大きく違うところなのである。

 ところが、このNinja250Rに限ってはそうではないのだ。


 そもそも、オートバイという乗り物は、

 フロントブレーキで制動を行い、リアブレーキで制御を行う。

 すなわち、フロントで止め、リアでマシンをコントロールするものなのだ。

 サーキット走行などで、高速でコーナリングを行う時は、

 リアブレーキを軽くロックさせ、

 後輪をスライドさせることにより、車体をバンクさせて、

 コーナーを曲がる。

 僕の場合は、交差点を曲がる時も、

 リアブレーキだけで曲がっていた。

 こうすれば、ニーグリップも体重移動も必要ない。

 そんなことをしなくても、おもしろいようにマシンコントロ−ルができるのだ。

 まあ、交差点はとにかく、

 サーキットを走行したり、ワインディングでシャープな走りをするためには、

 リアブレーキの使用が欠かせない。


 そのように、リアブレーキを多用していた僕は、

 Ninjaでも同じような乗り方を試みた。

 しかし、どうもうまくいかないのだ。

 身体で覚えている、自らのライテクを駆使しようとしても、

 マシンを思うようにコントロールできない。

 なぜだろう?

 僕は不思議でならなかった。

 そのため、自分のマシンを信頼できずにいた。(これが、“愛車”と言わず“マシン”と言う所以だ)


 その謎が、今回の転倒で解けたのだ。

 原因は、このオートバイのリアブレーキが、簡単にロックしてしまうということにある。

 それは、このリアが、フロントと同じような効き方をしてしまうからだ。

 したがって、ペダルを踏む力の加減によって、

 ブレーキングの強さを調整することも不可能なのだ。

 このリアブレーキは、フロントブレーキのように、

 まさに、100かゼロかのブレーキなのだ。

 どうりで、何度リアを使って曲がろうと試みても、

 後輪がロックしてしまいそうな感じがして、

 コワくて不完全な形で終わってしまっていたわけだ。

 やっと謎が解けた。


 思えば、直線で減速する時も、

 リアの効きのよさに驚いたものだった。

 あまりの効きように、“一瞬チョンとかけるしかないな”と思ったものだ。

 下手すると、フロントよりもリアの方が、

 制動力が強いのではないかと思われるくらいだった。


 “このリアは使えない”

 今回の事故で、僕はそう思った。

 しかし、リアが使えないとなると、

 オートバイという乗り物が本来もっている、

 すぐれた運動性能を生かしきれなくなる。

 自身のライテクも発揮できない。

 その走りは、教習所のような走りに限定されてしまう。

 これでは、オートバイに乗るかいがない。

 しかし・・・

 だとすれば、Ninjaを手放すしかないだろう。

 かといって、新車では、

 250ccのヨーロピアンタイプはNinja以外にない。

 中古を買うしかないか。

 Ninjaまだ、買ったばかりなのに・・・

 困ったなあ。

 今年はしんそこついてない。


 しかし、このような状況で、

 Ninjaのリアブレーキの特性がわかったのは幸運だった。

 なぜなら、もし峠に行って、

 コーナーを攻めるのに、リアブレーキを使っていたら、

 たちまちロックして、

 僕はそくざに吹っ飛んでいただろう。

 そして、間違いなくあの世行きだったろう。

 100パーセントの確率で!


 本来だったら、今日(11月3日)は峠に行ってるはずだったんだ。

 左首筋の痛みで断念したけど。

 だけど、多摩川べりでコケていなかったら、

 Ninjaのリアブレーキの特性に気づかずに、

 いずれ別の日に峠に行って、

 事故ってたかもしれない。

 結果的に、コケたことで命拾いしたようなもんだな。


 考えてみれば、今日はおかしなことが多かった。

 突然、左首筋を襲った激しい痛みのことや、

 玄関のガラス戸が開かなくなったことは、

 すでに前編で述べたが、

 そのほかに、もう一つ不思議なことがあったのだ。

 それは、ツーリングの準備をしている最中に起こった。


 僕が、おふくろの寝室だった部屋の、

 雨戸を開けようとして、その部屋に入った時のことだ。

 部屋に入るなり、

 おふくろが日頃から、大垂水峠の自然が大好きだったことや、

 ある日、寝たきりになっていたおふくろに、

 “おかあさん、また大垂水に行こうね”と言うと、

 おふくろが、目に涙を浮かべながら、

 “行こうね”と答えたことなどが、

 急に頭に浮かんできた。

 すると、にわかに、

 おふくろを大垂水につれていってあげたいという気持ちが、

 わき起こってきたのだ。

 僕は、雨戸を開けながら何度もつぶやいた。

 “お母さん、いっしょに大垂水に行こうね”って。

 ところが、その時、異変が起こったのである。

 というのも、

 突然、ぞくぞくするような寒気に襲われたのだ。

 僕は、その寒気に、

 なぜか、おふくろの存在を感じたのだった。

 そして、おふくろが、

 僕の大垂水行きを、

 いやがっているように思えてならなかった。


 実際、おふくろが亡くなってから、

 僕が、おふくろの存在を感じたのは、この時が初めてだった。

 それまで僕は、なつかしいおふくろの存在をまったく感じることができず、

 とてももどかしい思いをしていた。

 おふくろが亡くなった当日、

 病院から、おふくろを自宅につれてきて、

 一晩、二人きりで過ごした時でさえ、

 僕は、おふくろの存在を感じることができなかったのだ。

 にもかかわらず、不思議なことに、

 この時ばかりは、おふくろの存在を強く感じたのだった。


 すでに前編で述べたように、

 僕は大垂水峠に行くことができなかった。

 そして、上述のように、

 そのことによって、命が助かったのだ。

 その厳粛なる事実をふまえて考えると、

 “唐突に起こった首筋の激しい痛み”、

 “突然、開かなくなったガラス戸”、

 そして、“この妙な寒気と母の気配”、

 以上3つの不思議な現象は、

 僕に、

 僕を大垂水に行かせないことによって、

 僕の命を守ってくれようとした、
 
 何者かの意図と存在を、

 感じさせずにはいない。


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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
旅人さん、コンニチワ!
大変だったんですね。
バイクのことは分からないので、想像するしかないのですが・・
結局、変な時に、変なところでブレーキが掛かってしまったということでしょうか・・?
なにはともあれ、「大事故につながらなくて良かった」と思うしかないですね。
旅人さんの傍にはいつもお母様がいらっしゃるから、多分守護霊のように守ってくださったのでしょう。
それにしても、バイクって重いものなんですね〜。
痛めた腰は、もう大丈夫ですか?
夢見る引きこもり☆
2008/11/07 12:45
コケたことはコケたことに違いないですが、立ちゴケに近いくらいのようですね。よかったです。バイクも損傷なく無事なようで。

私は最初に買ったCBR400Fを2週間で廃車にしてしまった過去があるので(笑)(←いや、笑ってられる状態じゃなかった)同じようなことになったかと心配しました。

いくら軽い250とはいえ、下り坂で傾いたらムリですね。身体を犠牲にしたソフトランディングは見事です。

まぁ、新車のリアブレーキは馴染むまではガツンと効くことはよくありますから、もうちょっと使い込んでやってください。
けいつ〜
2008/11/07 13:12

ビックリしましたよ〜(´Д`;)
待望のツーレポがこれでしたから…

自分はリアの加減を知らないで
気合入れて踏んだからロックしてしまいましたが
Ninjaは性能そのものが
違うんですか…(´Д`;)


そうそう、
不思議な現象でも何でもなく
紛れもない暗示だったと私は受け取りますね。

どんな人にも、予兆は現れているものの
それを読み取れるか否かが
分かれ目なんだと最近思います。

でも、今回の出来事で
大事を避ける事が出来たと言う考え、
とても素敵ですね(^^)!!

テンション下がったら
私のブログに殴られに来てくださいね(笑)


よっ珍
2008/11/07 14:07
 夢見る引きこもり☆さん、こんばんわ。

 おっしゃるとおり、ブレーキがかかってはいけないところでブレーキがかかり、転倒してしまいました。しかし、これで自分のオートバイの特性がわかり、起こりえた大事故を防げたのだから、よしとしなければいけないのかもしれません。でも、正直なところ、一連の出来事は、決して愉快なものではありませんでした。守られているような気はしますが、自分のやりたいことが思うようにできなくてつらいです。
 腰は少し痛いです。
 今は、夢見る☆さんを始め、いろいろな方のブログを楽しみながら、おとなしく時期を待ちたいと思います。
旅人
2008/11/07 18:33
 けいつ〜さん、どうもです。

 ご心配をおかけしました。
 おっしゃるとおり、ほとんど立ちゴケと変わりません。

 ソフトランディング(笑)の件では、お褒めいただきおそれいります。
 なんせ買ったばかりなもんですから、無我夢中でやってしまいました。
 その時痛めた腰は、まだ痛んでいます。

 Ninjaには当分乗っていくつもりです。
 僕はいままで、街中ではニーグリップもせず、体重移動もしないで、リアと腰の振りだけでマシンをコントロールしてきました。ある意味、手抜きをしていたのだと思います。これからは初心に返って、基本に忠実な運転をしていきたいと思います。
 峠は、ゆっくり走ります。
旅人
2008/11/07 18:51
 よっ珍さん、こんばんわ。

 やっぱコケるっていうのは、恥ずかしいし、オートバイはダメージ受けるしで、落ち込みますね。

 僕は、いままで4大メーカーを含む5台のオートバイに乗ってきましたが、このようなリアは初めてです。一時は買い換えようかとも思いましたが、あまりにも早すぎるので、マシンに合わせた運転をするということで、当分はNinjaに乗っていくことに決めました。峠の走行は、思うようにできなくなりますが。

 今年は何もかも思うようにいかず、テンションが下がりっぱなしですが、
 “顔文字の天才!”よっ珍さんのブログで、元気をもらおうと思っています。
旅人
2008/11/07 19:11
(*・ェ・*)ノ~☆コンバンワ♪

やっとネットが使えるようになって
旅人さんのところを訪問したら驚きました\(◎o◎)/!

よっちさんと同じくツーレポを楽しみにしていたんですが
なんと・・・( ▽|||)サー
よく倒れるのをそこまでこらえましたねー。
私ならあっという間に手放していますよ。
腰のほうはその後どうですか?

峠に行かなくてよかったですね。
お母さんもホッとしているでしょうね。
月子
URL
2008/11/12 17:51
 月子さん、こんばんわ〜(^^)/

 パソコン復活、おめでとうございます。

 腰はまだ痛いです。慢性化しなければよいのですが・・・

 峠に行かなくて本当によかったです。行ってたら、間違いなく事故ってたと思います。
 どうやら、運は、まだ完全にはつきていないようです。母には感謝しています。

 ところで、近々、湘南の海にツーリングに行きたいと思っています。行けたら、写真をたくさん撮って、ブログに載せるつもりです。何かと障害が起こりがちだった、これまでの経緯からすると、このまますんなりいくかどうかわかりませんが、温かいコメントで僕を励ましてくれた、月子さんやよっ珍さんへの恩返しの意味でも、このツーリングをぜひ成功させたいと思っています。
旅人
2008/11/12 22:04
旅人さん〜大したことにならなくて、、、本当に良かったですね.。o○
本当は、出掛けのトラブルの時に出発を思い留まるべきでした。
旅人さんも感じているように、お母様や守護霊様が必死で阻止しているのですら・・・

マシンの一つや二つ(ゴメン!)は、命と引き換えにはなりませんからね.。o○

いつか・・・大事に至らないことをお祈りしています
これからも、嫌な予感がある日は避けて、別の計画を立てるほうが賢明かと思います(^^♪
つんちゃん
2008/11/13 12:58
 つんちゃん、こんばんわ。

 おっしゃるとおり、今回は出かけない方がよかったのかもしれませんね。これからは、もうちょっと自重したいと思います。

 転倒した時に無理をして、腰に負担をかけてしまい、それが未だに災いしています。その時以来、オートバイにまったく乗れません。とにかく、腰の痛みがよくならないので、あした大きな病院に行って診てもらうつもりです。

 “来年のことを言うと鬼が笑う”という諺がありますが、今の僕には、1時間後の自分がどうなっているのかさえ検討がつきません。
 つんちゃんとコメントのやりとりをするような、平穏な時間がいつまでも続いてくれるといいのですが・・・
旅人
2008/11/13 18:03
いや〜やっちゃいましたね(^^;私も刀でやりましたよ最初はよくやりますから…腰大丈夫ですか?気を付けて楽しんで下さい(^^♪
アレックス
2008/11/16 04:33
 アレックスさん、こんばんわ。

 早々にやっちゃいました。
 でもまあしょうがないです。
 このマシンのリアブレーキの特性に気がつかないうちは、いずれ必ずやることですから。
 峠でやらなくてよかったと、
 むしろ感謝しているくらいですよ。

 僕の、バイクに抱くイメージと、
 このマシンの有り様のギャップに気がついた時は、さすがにショックでしたが、
 今は、僕がマシンに合わせるしかないとあきらめています。
 戦闘機=ニーハン、ではなく、
 爆撃機=大型バイク、に乗っているようなつもりで、丁寧に乗っていこうと思っています。
旅人
2008/11/16 21:10

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