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zoom RSS ’88のNSR&死について思う

<<   作成日時 : 2009/01/07 22:40   >>

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’88のNSRを間近で見る機会を得て、いろいろな思いが込みあげてきた。


’88のNSR250Rは、

’90のNSR250Rに乗っていた僕にとっても、

憧れのオートバイだった。

配線1本いじるだけで、

なんと、60馬力も出てしまう。

まさに、最強のモンスターマシンだ。



1月4日・日曜日、

新年が明けて初めて、

第三京浜を走って保土ヶ谷パーキングエリアまで行ってきた。

パーキングには、

いつもと同じように10〜20台くらいのオートバイが駐車していた。

画像

       保土ヶ谷パーキングエリア入口ゲート。

画像

       同パーキング遠景。

画像

       見飽きたでしょうけど、ホットドッグとミルクココア。

例によって、

ホットドッグを食べながら休憩していると、

最近では珍しい2ストのオートバイが、

パーキングに入ってきた。

車体には、白にブルーの横縞・・・・・


“’88のNSRだ!!”


心の中で叫んだ。

僕は、憧れだったそのマシンを目で追い続けた。

どこに駐車するのか確かめるためだった。


僕は食べかけのホットドッグを手に持ったまま、

NSRの方へと急ぎ足で歩いていった。

駐車場所までやってくると、

ホットドッグをほおばりながら、

車体にへばりつくようにしてまじまじと眺めていた。


かつて、じゃじゃ馬とか戦闘機とか呼ばれ、

峠をわがもの顔に走った暴れん坊。

歴代NSRの中でも最速と言われ、

コーナリングテク向上を目指す若者たちの憧れの的だった。

日本における250ccオートバイ史上最速のマシン。

これに匹敵するようなマシンは、

もはや二度と現れないだろう。

そんな芸術作品のような傑作が目の前にあるのだから、

僕が興奮するのも無理はないだろう。

目に焼き付けるかのように車体を凝視したのち、

名残を惜しみつつその場を離れた。

画像

       ’88のNSR250R。Wikipediaより。

画像

旅人がかつて乗っていた’90のNSR250R。中央高速双葉サービスエリア(上り)にて。1993年8月撮影。

            *        *        *

僕は昨年の10月から、

それまで6年間遠ざかっていたオートバイに再び乗り始めた。

いわゆるリターンライダーというやつだ。

リターンするにあたっては、

ひそかに心に期すものがあった。

それは、

もう一度大垂水峠(おおだるみとうげ)で、

コーナーを攻めてみたいということ。

しかし、ブログでも何度かふれたように、

愛車カワサキNinja250Rが、

それに適さないオートバイだとわかり、

また、大垂水峠そのものも、

もはや走れる状態ではないことを知った。

もちろん、Ninjaでも走れないことはない。

元来コーナーを攻めるという行為は、

多大のリスクを伴うものだ。

マシンの性能がどうの、

道路がどうのと言って走らないのは、

怖じ気づいているのではないかと、

思われる方もいるだろう。

しかし、それは違う。

自分は決して命が惜しくて走らないのではない。

無意味な死に方をしたくないだけだ。


NSRは、もともとコーナーを攻めるために作られたマシンだ。

トルク、ブレーキ、ホイールベース、フレーム、ライポジ、

その他基本構造のすべてが、

そのコンセプトに基づいて設計・製作されたモデルなのだ。

すなわち、このマシンでコーナーを攻めるというのは、

まさに、正当な使い方をしているということだ。

このような使用目的に合ったアイテムによって、

コーナリングに挑戦するのならば、

例え事故に遭って命を落とすようなことになっても、

それは覚悟のうえの納得のいく死と言えるだろう。

しかし、Ninjaの場合は違う。

Ninjaは、

もともとコーナーを攻めるような走りをするようには作られていない。

それゆえ、Ninjaをこの種の目的に使用するならば、

それは、まさに不正な使用と言っていいのだ。

もとよりコーナー攻めは命がけの行為だ。

それに不向きなことがわかっているマシンで、

あえてコーナー攻めを強行するとしたら、

それは自殺行為というより、

むしろ、自殺そのものだ。

コーナー攻めは、

確かに死ととなり合わせの危険な行為だが、

目的はあくまでもコーナリングテクの向上であって、

生還を前提とする。

結果的に死が訪れたとしても、

自殺するのとはわけが違うのだ。


以上のような理由から、

自殺しようとは思わない僕は、

Ninjaでコーナーを攻めるようなことはしないのだ。

            *        *        *

これは余談だが、

僕は、もしNSRのようなマシンとなら、

事故による死も厭(いと)うことはないだろう。

NSRと心中ということになっても、

満足して逝けるだろう。

一度は死ななければならないとしたら、

納得のいく死に方をしたい。

少なくとも母のような死に方だけはごめんだ。

(お母さんごめん!)



悲鳴をあげるほど痛い思いをし、

国の医療制度に翻弄され、

藪医者に苦しめられ、

頼りにしていた身内に冷たくされて、

周囲の者に軽んじられながら、

誰にも看取られず、

無念の死を迎えた母。


いや!

国によって、

周囲の人間たちによって、

食い物にされ、

さんざんひどいめにあわされたあげく、

ついには見殺しにされてしまった母!

あれだけ生きたがっていたのに!

医者も困惑するほどがんばっていたのに!

僕にとって太陽のような存在だったのに!

お母さん!!・・・・・無念です・・・・・・・・・・


            *        *        *

’88のNSRに別れを告げたのち、

しばらく休憩した僕は、

いつもどおり、

都筑のパーキングエリアを目指して、

第三京浜を戻ることにした。


第三京浜は上り線もすいていた。

あっというまに都筑に到着。

パーキングに入ると、

いつも停めている場所へ向かったが、

今日は様子が変だ。

明らかにいつもと違う。

二輪でいっぱいなのだ。

よく見ると、

何十台というビッグスクーターが整然と駐車している。

オリジナルカラーやオリジナルペイントのものが目立つ。

車高の低いものも多く、

みんな相当カスタムしているようだ。

パーキングの建物周辺には、

スクーターのライダーたち(女性も多い)が、

ライダーの服姿であちこちにたむろし、

話に興じている。

何かのミーティングかイベントのようだ。

それにしても、ものすごい数だ。

オートバイの10倍はいる。

こうなると、オートバイは肩身が狭い感じだ。

画像

Ninjaの向こうにおびただしい数のスクーターが見える。都筑パーキングエリアにて。

そうこうしているうちに、

二人のライダー(オートバイの)から話しかけられた。

そのうちの1人は40才代くらい、

もう1人は60才代くらいのともに男性だ。

3人で、しばしのあいだオートバイ談義にふけった。


彼らと別れてから、

いつものように遅い昼食をとった。

前回と同じく海鮮天玉うどんだ。

食後は、集まったスクーターを眺めながらゆっくり休憩し、

4時頃帰途についた。

画像

       前回と同じく海鮮天玉うどんを食べた。

第三京浜も多摩沿線道路もすいていて、

きわめて順調に地元まで帰ってきた。

正月は車が少なくなるので助かる。


いつものようにスーパーに寄っていく。

お腹がすきそうにないので、

今日はパンと牛乳にした。


そして、帰宅。

暗く淋しいわが家に戻ってきた。

いつもと同じパターンだ。

ツーリングのあとは体調がいいし、

走っているあいだは無条件で楽しかった。

しかし、いつまでもこんなことしてていいんだろうか?

こういう楽しみが、

あと、どれだけ味わえるんだろうか?

母が亡くなって以来、

僕は惰性で生きてきた。

希望も目標もない。

経済的にこそ困らないけど、

あしたのあても楽しみもない。

運が開けるなんてことはありそうもないし、

これからいったいどうなるんだろう。

まあ、いい。

とにかく今日も無事に終わった。

あしたはあしただ。


あ〜あ、

峠で、

コーナー、

思いっきり攻めてみたいなあ・・・


画像

       晩ごはんの入ったスーパーの袋をぶらさげてご帰還。

画像

これが、この日の旅人の晩ごはん。左から、カレーパン、やきそばパン、白身魚のフライパン、そして牛乳。


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単車でカットビュン!
2010/04/19 20:53

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時


あらら、旅人さん、
最近
テンション下がって来ちゃったんですね(´Д`;)??

春が近づくにつれて
少しでも気分が上昇すればイイですが…


ところで、色々な排気量がありますが、
旅人さんは、バイクは250に強い思い入れが
あるんですか(^^)?

NSR、中古はまだまだ出回ってますが、
旅人さんは、中古は興味無いんですか?



よっち
2009/01/08 12:26
 よっちさん、こんばんわ。

 テンションは、
 オートバイで走ってる時と、
 よっちさんのブログ読んでる時は、
 高くなるんですけどね。(笑)
 何事も無理しないで、
 なりゆきにまかせます。

 NSR250Rの中古は、
 けっこう出回ってるみたいなんですが、
 複数のオーナーに聞いたところ、
 部品が摩耗してて調子がいまいちみたいです。
 かつてのテイストは味わえそうもないです。
 メーカーにも、もう部品の在庫がないそうだし。
 欲求不満になっちゃうけど、
 しかたないですね。
 時代には勝てません。

 テンションが安定するには、
 タナからボタモチが落ちてこないとダメみたいです。
 大口開けて待ってるんですが。(爆)
旅人
2009/01/08 19:58
旅人さん、コンニチワ!
私のような素人は、オートバイは「見かけが良くて走れば良いではないか」と思ってしまいますが・・(笑)
ライダーにはライダーにしか分からない憧れの機種があるんですね〜。
バイクに乗ったことのない私がこんなことを言うのは変ですが・・
旅人さんのブログを拝見していつも思うことは、ライダーって「自然と孤独を楽しむ」目的で走っているからこそ、逆に仲間意識が強いんだろうな〜、見知らぬ人との出会いや触れ合いが走る醍醐味に繋がり、原動力にもなっているんだろうな〜ということで・・
旅人さんには、「この先運が開けることがない」なんてあきらめないで、日々夢と希望を持って挑戦して頂きたいと願っています。
頑張って!
夢見る引きこもり☆
2009/01/09 15:47
 夢見る引きこもり☆さん、こんばんわ。

 何か一つの分野に首を突っ込んでいると、
 どうしても好みがはっきりしてきちゃいますね。
 僕の場合は、オートバイの中でもレーサータイプに惹かれてしまうんです。
 夢見る☆さんも、例えば芸術作品とか、あるいはファッションなどで、何かこだわっているものがおありなのではないでしょうか。

 “ライダーは孤独だからこそ仲間を求める”
 “そこに出会いが生じ、夢やロマンが生まれる”

 さすが夢見る☆さん!
 するどいです。
 夢やロマンを愛する夢見る☆さんだからこそ、
 僕たちの気持ちがおわかりになるんですね。
 やっぱり夢見る☆さんは、僕たちのお仲間だな。(笑)

 夢見る☆さんといっしょに、がんばっていこうと思います。
旅人
2009/01/09 19:39
コーナー思いっきり攻めてみたい!って
私はまだまだなんですが、なんかわかる気がしますよぉ〜♪
下手なりに上手く走れると気分がよかったりします(^O^)

海鮮玉うどん、美味しそうなんですが〜〜(*´∇`*)
寒い日は暖かいものに限りますね。

早く春が来ないかなぁ〜ボーーー ( ̄△ ̄)
月子
URL
2009/01/10 00:54
 月子さん、こんばんわ。

 コーナー攻めはリスクが高いので、
 月子さんにはお薦めできませんね。
 月子さんは僕なんかと違って、
 多くの人に愛され、必要とされているんですから。
 もし試されるのなら、
 道路上に危険物がないか確かめてから、
 短い距離を何度か行ったり来たりしてみてください。
 でも、あくまでもお薦めはしません。

 月子さんのブログって、
 独特の雰囲気があってとても癒されるんですが、
 コメントも素敵ですねえ。
  “春”
  “ボーーー”

 なんか気持ちが楽になりましたよ。アリガトウ
旅人
2009/01/10 01:49
こんにちは。
たまたま、この記事を見て驚きました。
私は、この88の所有者です。
ずいぶんと前になりますが、バンダナをさた方から声をかけていただいたことをよく覚えています。

読ませて頂いて、この車に強い思い入れをお持ちなこと
が分かり所有者としても嬉しく思ってます。

人それぞれ、色々な楽しみ方があると思いますが、
最近は、無理な運転はしないようにしています。
ただ乗るだけでも、楽しめる良い単車です。
調子を良好に管理して、長く手元に置いて楽しんで行きたいと思っています。

どうか、体は大事にされて、末永くバイクを楽しんでください。(^^)
88NSR
2011/01/11 12:23
追伸。旅人さま。

私のバイクの写真を勝手にネット上に出さないでください。
写真は撮らせましたがブログ掲載については聞いていません。
見る人が見ればすぐ判るので大変迷惑です。

私の88の写真を即、削除してください。
88NSR
2011/01/13 22:32
88NSRさん、こんばんわ。

非常に好意的なコメントのあとに、それとは正反対のコメントがきて、当方大変戸惑っています。
正直言って、同じ方のコメントではないのではないかと疑いを抱いています。

ブログを開設しているといろいろなコメントがきます。
中には悪意をもって書かれたようなものや、イタズラもあります。
リンクのない、すなわち、ご自身のサイトをお持ちでないか、あるいは明らかにされていない方の場合は、特に注意が必要だと考えます。

しかしながら、ご要望は唐突で、あまり例のない珍しいものではあるものの、もしそれがご本人のものであると確認できるなら、当方としては、ただちにご要望に応じ、関係する画像や記事は削除する所存です。

つきましては、当方、該当車両のナンバーを承知しておりますので、その車両ナンバーと、このブログに掲載したものとは別の同車両の写真を、ウェブリブログのメッセージ機能を使用して送っていただきたく思います。
なお、メッセージは非公開ですので、他人に知られる心配はありません。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
旅人
2011/01/14 00:04

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