夢と冒険とロマン

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zoom RSS 初ツーリングは、極寒!

<<   作成日時 : 2009/06/25 18:11   >>

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 1985年3月早朝、旅人は初ツーリングを敢行しました。寒かったぁ。(≧д≦)

画像

 初めて購入したオートバイ、ホンダCBX250RSと。まさに、この服装で湘南の海に行ったのでした。ツーリングから20日後の1985年3月30日に撮影しました。


僕がそもそも、オートバイの免許を取ったのは、

“オートバイで、湘南の海に行きたい”という、

なんともミーハーな理由からでした。

1984年9月に、

念願の中型二輪の免許を取得。

しかし、その年の11月、

父が他界したことなどもあって、

免許取得後半年あまり、

僕は、その思いを果たすことができませんでした。

季節は秋から、すでに冬になっていたので、

年が明けて春が到来し、

暖かくなり始めてから、

実行にうつそうと心に決めていました。


そして、翌1985年3月10日(日)、

ついにその時がやってきました。

その日の早朝6時、

僕は、愛車ホンダCBX250RSに乗って、

さっそうと自宅をあとにしました。

気温は3度です。

僕の服装はといえば、

青いダウンジャケットにジーパンというスタイル。

防寒対策はほとんどとっていませんでした。

経験不足からくるその無防備のつけは、

出発してまもなく支払わされることになりました。

すなわち、5キロくらい走って、

ややスピードの出せる道を走り始めた時、

僕は、ある衝撃的な事実に気づかされたのです。

それは・・・

3月の朝は寒い!! ((( °◇ °)))

ということ。

防寒着なしの身体に、

氷のような風が容赦なく吹き抜けていきます。

僕は出かけてきたことを後悔し始めました。

“別の日に延期しようかな”などと、

弱気な考えが頭をよぎります。

しかしながら、

長年の夢がようやく実現しようとしている今、

わずか10キロも走らぬうちにおめおめと引き返すなど、

そんなぶざまなことは断じてしたくありません。

“とにかく、行けるところまで行こう”、

そう思い直し、悲壮な覚悟で国道246号に入りました。


ここは一般道とはいえ、

信号のところはほとんど立体交差になっていて、

スピードをゆるめる必要などあまりない道路です。

早朝ということもあり、

車の流れはすこぶる順調でした。

終始80キロくらいのスピードで流れています。

ということは・・・

・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・

寒いよーーーッ!! (TдT)

ああッ、ゆっくり走りたい〜

でもプライドありますから、

流れに逆らって、

速度を落とすなんてことできません。

途中、何度“ここで引き返そう”と思ったことか。

寒さで全身の感覚がマヒする中、

“命あってのものだね”と、

いくたびも自分に言い聞かせようとしました。

しかし、そのつど思い直し、

もう少し、もう少しと進んでいったのです。


そうこうするうちに、

246から、県道藤沢町田線(現国道467号線)への分岐点にたどり着きました。

山王原の交差点です。

左折して藤沢町田線に入りました。

“やれやれこれでようやくスピードが落とせる”、

“信号待ちの時に、手をエンジンで温めることができる”。


藤沢町田線をかなり走った頃、

ファミレスCASA(カーサ)の建物が目に入りました。

そろそろ体力的に限界を感じていた僕は、

右折して、迷わずその駐車場に乗り入れました。

とにかく、凍死寸前のような状態だったので、

そこで、暖をとるしかなかったのです。

画像

  命の恩人?!のCASA。この画像は、同年の5月5日に撮影したものです。

画像

 CASA店内。中央に写っているウエートレスの女性、いつもおかわり自由のコーヒーをついでまわっているのですが、けっこうきれいな人でしたよ。(^^) 同年5月5日撮影。

僕はそこで朝食をとりました。

何を食べたかは、何分昔の話なので、

忘れてしまいました。


朝食の最中、

僕はウエートレスの女性に、

“ここは、大和市ですか?”と聞いてみました。

ほんとは、もう藤沢市あたりまで来ているはずだと思っていたのですが、

外れるとがっかりなので、

わざと、そこより手前であると思われる地名を言ってみたのです。

彼女は、はっきりとした大きな声で、

“いいえ、藤沢市です”と答えてくれました。

“やっぱり思っていたとおりだ!”

心の中で喜びが爆発しました。

湘南の海にある江の島は同じ藤沢市です。

“湘南の海”までもうすぐだ!


たっぷり暖まったし、

目的地がすでに近いことも知ったし、

ファミレスを出る頃には、

寒さのことなどすっかり忘れていました。


さあ、湘南の海を目指して一路南へ向かいます。

白幡の交差点を左折し、

藤沢橋のそばを通って、藤沢市街の中心部を抜けます。

海はもうすぐです。

江ノ電の線路沿いに商店街を進み、

その商店街を抜けようとする頃、

前方に緑色に光るものが見えました。

かすかに潮の香りもしてきます。


海だっ!!

思わず心の中で叫んでいました。

海だっ!!

海だーっ!!

ついに、たどり着いたぞーっ!



まもなく小動岬(こゆるぎみさき)の交差点にさしかかりました。

そこで、海沿いを走る国道134号線を左折します。


海は、そのエメラルドグリーンを、

風によって白く波立たせていました。

あいにくの曇り空でしたが、

僕には、遠く水平線にいたるまで、

広大な水面が、

希望の光で輝いているように見えました。

海沿いの通りは、風も強く一段と寒かったです。

しかし、そんなことはもはや問題ではありませんでした。

僕は、潮風に吹かれながら、

嬉々として海岸線を走りました。

大好きだったチェッカーズの曲、

“哀しくてジェラシー”のさわりの部分を、

あたかも勝利の凱歌のように、

心の中で、口ずさみながら。


〽男と女はすれ違い〜♪

 初めて本気で愛したのに

 男と女は哀しいね

 二つの淋しさ重ねたら wow wow Jealousy 〜♪


 
僕は、稲村ヶ崎(いなむらがさき)まで行って、

そこで引き返しました。

ただ海岸沿いを走れただけで満足でした。

“オートバイで、湘南の海に行く”という、

当初の目的は一応果たせたのですから、

これだけで十分でした。

画像

       七里ヶ浜より小動岬方面をのぞむ。2008年11月撮影。

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       稲村ヶ崎。2008年11月撮影。

このツーリングが、

以後十数年間に及ぶ、

僕の、“夢と冒険とロマン”の時代の幕開けとなったのでした。






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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時


まるで、昨日の事のような記事ですね!
それだけ
心に残るツーリングだったんですね(^^)!


これ読んでて、
自分も真冬にジェッペルで
鼻水流しながら寒稽古した時の事を
思い出しました(笑)


誰しも
懐かしく大切な思い出は
あるものです(^^)
よっち
2009/06/26 19:36
 よっちさん、こんばんわ。

 今や、人生に思い出しか残っていない旅人としては、
 24年前も昨日みたいなもんです。
 (´∀`) キッパリ
 ま、ライダーとしてのキャリアだけは長いってこと、
 実感いただけたのではないでしょうか。
 ただし、無駄にですが・・・ (^^;)

 何も知らない初心者の頃って、
 起こることすべてが新鮮で、
 ちょっとしたことにも感動してしまうんですよね。
 このツーリングは、
 寒さゆえに困難を極めましたが、
 それだけに、より強く印象に残ってます。
 もちろんよい印象です。
 18年に及ぶライダー人生の中でも、
 最高の部類に属するのではないでしょうか。
 オートバイって、その時はつらくても、
 あとになって、それが逆に楽しい思い出になったりしますからね。
 (^^)v
旅人
2009/06/26 21:30
旅人さん、コンニチワ!
今回のブログを拝見すると、かつては旅人さんにも幸せな時期があったということがよく分かります。
すべてはご存命だった「お母様」のおかげでしょうね〜。母の愛は無償ですから・・。
それにしても、24年前、まだまだ童顔で、お母様に頼りきっているような旅人さんの表情を拝見しているうちに・・
そもそも人間って、本質的には幼少時からまるで変わらないのに、年齢と共に、周囲の環境に順応しながら大切な人々と別れたり、付随する様々なものを奪われたり・・究極的には、たったひとりで「孤独」という試練に立たされ、それでもぐっと我慢して耐えてゆかなければならないんですん〜。チクショウですが・・。(笑)
ところで今回の旅人さんのブログ・・偶然ではありますが、奇しくも現在の私の心境にとても似通っているように思われます。
というのも、現実はどうであれ、たまには母に包まれていた頃のように、格好つけずに「無邪気な感動」にひたるのも必要かもしれませんから・・。
続く・・  
夢見る引きこもり☆
2009/06/27 12:12
    男と女はすれ違い〜♪
    初めて本気で愛したのに
    男と女は哀しいね
    二つの淋しさ重ねたら・・・
ところで旅人さん?旅人さんの恋愛経験は・・?
そろそろ教えてくだっても良いのでは・・(笑)
夢見る引きこもり☆
2009/06/27 12:17
こんばんは、ブログ拝見し僕は、初めてのツーリングは、高校3年生冬11月の暮れで新潟県上越市直江津の海までHONDACBX400Fで同じく寒い中ツーリングソロで行きました。当時の事思い出しました、
青春でした。 その後色んな所ツーリング行ったり
あの時の自分を思い出しました。最高なバイクの思い出でした。
山女魚
2009/06/27 20:50
 夢見る引きこもり☆さん、こんにちわ。

 この1985年という年は、母にとって新たなる人生が始まった年であり、当時の母はすべてに意欲的でした。
 ごはんのおかずなんかも、それまでよりいっぱい作ってくれたりして。 (^▽^)
 また、僕にしても“生きてさえいれば、何かいいことがあるかもしれない”という、漠然としたものではありますが、希望みたいなものを持つことができていました。
 そういう意味では、幸せな時代でしたね。

 僕自身は当時の自分と、まったく変わっていないつもりなのですが、老いや、周囲の環境の変化によって多くのものを失ってしまいました。
 とりわけ、希望を・・・
 自分らしい生き方もできなくなりました。
 続く
旅人
2009/06/28 12:26
 一方、夢見る☆さんの場合は、よき妻、よき母としての役割を十二分に果たしてこられたので、ご自身の中でも、人生に満足されている部分は多分におありでしょう。
 しかし、妻や母としてだけでなく“一人の女性として、一度きりの人生を悔いなく生きたい、自らの可能性をもっともっと試してみたい”という思いもおありなのではないでしょうか。
 コメントからそのようなお気持ちがひしひしと伝わってきます。
 そのお気持ちに、心から共感します。

 夢見る☆さんが、現在受けていらっしゃる様々な束縛から解放され、ご自分本来の生き方ができるようになればと心から願っています。
 続く
旅人
2009/06/28 12:35
 僕の恋の話ですか?
 なにぶん女性音痴なもので・・・
 (^^;)
 発表できるような素敵な思い出はありません。
 意図せず女性に恥をかかせてしまったり、
 “女の子の気持ち全然わからないのね”、
 なんて怒られたり。
 そんなちぐはぐなものばかりです。
 夢見る☆さんの場合は、
 “情熱的でありながら、しかも清純な恋”を、
 今も貫かれていらっしゃるんですよね。
 うらやましいかぎりです。

 力作のコメントでしたね。
 現在の夢見る☆さんの、
 憧れや苦しみや、
 せつない思いが伝わってきて、
 胸を打たれました。
旅人
2009/06/28 12:44
 山女魚さん、こんにちわ。

 そうですか・・・
 山女魚さんも、僕とそっくり同じような体験をされていたのですね。
 おっしゃるように、こういうのってその時は大変でしたけど、今になって思えば青春時代のいい思い出ですよね。
 昔は楽しかったですね。 (^^)

 できれば当時の自分に戻りたいです。
 でも、それは現実として不可能ですからね。
 時間は巻き戻すことができないし、
 去った人は戻ってきませんから。
 そう思うと悲しくなってしまいます。

 僕の場合はむずかしいかもしれませんが、
 山女魚さんは、弟さんの分まで生きて、
 人生を大いに楽しんでくださいね。
旅人
2009/06/28 13:21

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