夢と冒険とロマン

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zoom RSS 栄光のロードレーサーたち

<<   作成日時 : 2009/09/12 02:31   >>

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 かつて華麗なオートバイたちがいました。

 2スト500ccのロードレーサーです。

 そのカウルには多くの場合、

 タバコ会社の美しいロゴが描かれていました。

 その代表格を以下に列挙します。


 ああ、君たちは、なんてなんて美しいんだろう!!


 1.ロスマンズカラーのホンダNSR500

画像

 これは伊藤真一選手の乗っていたマシンだと思います。1994年の東京モーターサイクルショーにて。撮影者、旅人。


 2.ラッキーストライクカラーのスズキRGV−Γ500

画像

      同じく1994年の東京モーターサイクルショーにて。撮影者、旅人。


 3.マールボロカラーのヤマハYZR500

画像

       1996年の東京モーターサイクルショーにて。撮影者、旅人。


 現在、ロードレーサーの排気量最高クラスは、

 Moto GPの800ccですが、

 排気量の大きさは、走りの優劣とイコールではありません。

 マシンの走りにとって、

 パワーがそんなに大事だと思うなら、

 2000ccでも、

 3000ccのオートバイでも作ればいいんです。


 でも、レースの醍醐味はパワーだけにあるのではないはずです。

 レースに挑むレーサーたちの闘志や勝利への執念、

 コーナーにおける、

 パワー不足を補うすぐれたテクニック、

 すなわち、マシンに元々備わっている力ばかりではなく、

 極限に挑戦する人間たちが生み出す、

 人間的な力の偉大さを感じることこそ、

 見る者に真の感動を与えるのであり、

 それこそが、本当の意味での、

 レースの醍醐味だと思うのです。


 実際、250ccクラスではありますが、

 原田哲也選手のように、

 マシンのパワー不足を補うすぐれたテクニックにより、

 輝かしい戦績を残したレーサーもいます。


 2スト500ccのロ−ドレーサーは、

 800ccのそれに較べれば排気量こそ劣りますが、

 パワーにおいても、

 見た目の迫力においても、

 レーサーの技術を引き出す伸びしろの大きさにおいても、

 十分玄人(くろうと)の鑑賞にたえる、

 トータルバランスにすぐれた、

 理想的なオートバイだと思います。



 一方、今時の巷(ちまた)では、

 リッターバイクなど大排気量全盛で、

 メーカーもいくつもの少排気量クラスで、

 開発や生産を縮小しつつあります。

 かつては、

 ホンダVT250や、

 ヤマハRZ250、

 ホンダCB750

 など、排気量は大きくなくても、

 味のある名車が多々あったものです。

 それが最近は、

 250ccや400cc、750ccなど、

 かつて人気のあったクラスで、

 のきなみ開発が中止になったり、

 生産が終了してしまったりという状況です。

 嘆かわしいことです。

 排気量の大きさがすべてというわけではないのですが。


 僕は、その人その人のポリシーや、

 乗り方、用途、体力、財力にあった、

 多彩なオートバイが存在することこそ、

 オートバイを愛する者の選択肢が広がることこそ、

 オートバイ世界を真に充実したものにし、

 成熟したオートバイ文化をかもし出すための、

 絶対条件だと思っています。


 今から20年くらい前に発行されたレディスバイクという雑誌の、

 “街角女性ライダーウォッチング”的な企画で、

 黒のゴトーの革ツナギを着て、

 当時すでに旧型となっていた、

 黒のRZに乗る若い女性ライダーが紹介されていました。

 彼女の美的センスのよさや強いこだわりは、

 読者だけでなく、

 企画したスタッフをもうならせたものでした。

 僕は彼女に、

 成熟した大人の、

 洗練された美意識を感じたものです。

 しかし、

 幸いにも、今の若者たちの中にも、

 時おり、このようなこだわり派を見かけることがあります。

 先日も、4フォアに乗る若者を見かけました。

 そういう意味ではオートバイ界にも、

 まだ、希望が残されているような気がします。

 救いを感じます。


 ライダーやオートバイメーカーを始めとする、

 オートバイに関わるすべての人々に言いたいです。

 個性や少数の人々の意見を大事にしてもらいたいと。

 効率を重視するあまり画一的にならないで欲しいと。

 それは、オートバイそのものの存在意義を、

 否定することになりかねないものだからです。

 なぜならオートバイというのは、

 もともとマイナーで、

 非効率な乗り物なんですから。

 それだからこそ、

 個性的で自由で反骨精神に富む、

 多くの有能な人々に愛されてきたのですから。


 経済性や効率を重視する、

 メジャー指向の強い現代人諸氏よ。

 生きる意味とは何なのでしょう。

 安定だけがすべてでしょうか。

 遊び心はどこへいってしまったのでしょう。

 冒険心やロマンを愛する心なんて、

 もはや時代遅れなのでしょうか。

 そんなものは、

 無意味で不必要なものなのでしょうか。

 人間にとって、

 真に美しいものとは、

 真に価値あるものとは、

 いったい何なのか。

 そこのところを、

 じっくりと考えていただきたいと思います。



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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
たばこ会社のスポンサーΣ(o゚ω゚o)

いまのmotoGPなどのレースのスポンサーってどんな企業がやっているのですか?(´・ω・`)モキュ?
白玉ネコ
URL
2009/09/13 01:32
ゼッケン34のラッキーストライクのガンマ。ケビン・シュワンツのガンマです。私は今までのGPライダーの中では一番彼のライディングスタイルが好きです。

ホンダやヤマハの安定したバイクに比べて明らかに未完成なガンマで対等に戦ってました。ヨレヨレってなるバイクを無理やりねじふせて、ドリフトしながらコーナーを抜けていく。そんなアグレッシブな姿が好きでしたね。

そんな走り方だからクラッシュも多くて、本当にファイナルラップはハラハラしたものでした。懐かしいですね。
けいつ〜
2009/09/13 10:34
旅人さん、今日は〜♪
私は、オートバイの車種に関しても、全くわからない人間なので、旅人さんのブログのコメントを各資格がないのかもしれませんが・・・
それでも「経済性や効率を重視する、

 メジャー指向の強い現代人諸氏よ。

 生きる意味とは何なのでしょう。

 安定だけがすべてでしょうか。

 遊び心はどこへいってしまったのでしょう。

 冒険心やロマンを愛する心なんて、

 もはや時代遅れなのでしょうか。」に賛同いたします
つんちゃん
2009/09/13 11:20
 白玉ネコさん、こんにちわ。

旅人は昔の人間なので、
 最近のレース事情にはうといんです。
 なので、スポンサーについても、
 あまりよくわかりません。ゴメンナサイ m(_ _)m
 おそらく環境に配慮した、
 お金持ちの企業がなっているのでは。

 確かに、タバコもオートバイも、
 特に2ストエンジンのそれなんか、
 キケンで非効率で、
 無駄なものなのかもしれません。
 しかし、ホイジンガがその著書「ホモ・ルーデンス」で述べているように、
 人間は、“遊ぶ動物”です。
 人間から遊びをとりあげたら、人間ではなくなってしまいます。
 こんなことでは、そのうち芸術やスポーツは、無駄なものとしていっさい排除されてしまうのではと危惧しています。

 ところで、
 白玉ネコさんのブログやコメント、
 遊び心がいっぱいで、
 素敵ですね。
旅人
2009/09/13 13:59
 けいつ〜さん、こんにちわ

 さすが、けいつ〜さん!
 スズキ車にはくわしいですねえ。
 シュワンツとかガードナーとかローソンとか、
 名前を聞くだけで懐かしさがこみあげてきます。
 当時は、パワーよりテクが、
 実力、人気とも上回っていた時代、
 レースに男のロマンがあった時代でしたね。

 スズキのオートバイって、
 その妥協しない硬派な姿勢や、
 個性の強さから、
 よく野武士に例えられてきたように思います。
 同じレプリカでも、
 RGV−Γは、NSRなどに較べて、
 乗りこなすのがむずかしく、
 “乗り手を選ぶ、くろうと好みのオートバイ”と言われていました。
 GSX−RもCBRなどに較べると、同じ傾向にあると聞いています。

 いずれにしても、
 スズキのオートバイには、
 オートバイの原点である、
 遊び心や、ロマンを一番感じます。
 また、スズキ乗りにも、
 男女を問わず、
 味のある人物が多いような気がします。
旅人
2009/09/13 14:21
 つんちゃん、こんにちわ。

 僕のブログは、花や風景など誰もが愛する普遍的なテーマを追究するつんちゃんのブログと違って、オートバイという特殊な世界を対象とするものが多いので、一般の方には理解しづらく、コメントもしにくいと思います。
 しかし、にもかかわらず、
 つんちゃんは、オートバイとかレースとか、あまりなじみのない特殊な題材を扱うこの記事の中に、もちまえの鋭い感性によって普遍的な要素を見つけ出し、的確にコメントしてくださいました。
 さすがは、つんちゃんです。
 見識がお高い!

 つんちゃんが、
 花や風景を追い求め、
 それを写真というメディアを通して表現するのは、
 それらを通して、
 自己を表現したいという欲求があるからだと思います。
 そして、その情熱は、
 僕がオートバイにかけるそれと同じだと思います。
 お互いこれからも、
 美やロマンを追究し続けていきましょう。
 真紅のバラのような情熱をもって。
旅人
2009/09/13 14:44
あの頃、バイクは、個性有りましたね。
レーサーのバイクも派手で、煙草のスポンサーが多かったですね。 僕も、当時あのスポンサーの煙草愛用して居ました、良くバイクのレースも見に行き、コーナー駆け抜ける姿に憧れた物です。ケニーロバーツがハングオン完成させ支流に成り僕は、熱帯魚観たいに美しいライディングホームだと思いました。スペンサーとのバトル
もサイコーでした。
山女魚
2009/09/13 18:53
 山女魚さん、こんばんわ。

 山女魚さんも、レースがお好きだったんですね。
 ロバーツ、スペンサー、
 懐かしい名前です。
 あの頃のレーサーは、みな個性的でした。

 スポンサーのタバコ会社のロゴもよかったですね。
 当時のレーサーレプリカには、
 SP仕様といって、
 乾式クラッチを装備したり、
 塗装を本物のレーサーと同じにしたものがありました。
 僕も、90式NSR250R・SP仕様の、
 ロスマンズカラーに憧れたものです。

 タバコと言えば、
 僕は現在タバコを吸っていませんが、
 若い頃は吸っていました。
 ちょっとぜいたくして、
 ケントなど、アメリカのタバコもよく吸いました。
 アメリカのタバコは軽くて、
 クセがなくておいしかったです。
 でも、一度だけ吸ったことのあるロスマンズは、
 さすが、イギリスのタバコだけあって、
 口当たりがいいわりに、
 けっこう強かったのを憶えています。

 今となっては、
 遠い昔の話になってしまいましたが・・・
 あの頃は楽しかったですね。(^^)
旅人
2009/09/13 20:42
この前、初めてVT250で高速走ったんですが
バリオスとあまりに違いすぎて驚きました。
人のバイクに初めて乗ったので、
スピードはそれほど出せませんでしたが
ホンダのバイクがいいっていうわけが
わかった気がしましたよ(^O^)
月子
2009/09/14 01:26
 月子さん、こんばんわ。

 真夜中にコメントとは・・・
 よっぽどお忙しいんですね。
 無理なさらないでくださいね。

 VT250で高速を走られたんですか。
 だいぶ乗り心地がよかったみたいですね。
 ホンダのオートバイは、
 昔から“優等生”と言われていて、
 扱いやすいんですよね。
 でも、本来だったら、
 V型2気筒のVTより、
 並列4気筒のバリオスの方が、
 パワーがあって楽なような気がしますが。

>人のバイクに初めて乗ったので、
>スピードはそれほど出せませんでしたが

 速いという噂の月子さんなので、
 飛ばさないとは言っても、
 時速200キロくらいは出したんでしょ?(笑)

 とにかく、
 月子さんが楽しそうにしてるんで、
 それがなによりです。
旅人
2009/09/14 02:58
 旅人さん、コンニチワ!
 タバコのロゴが入ったバイクの写真、本当に美しいですね〜。
 バイクのことにはまるで疎い私ですが、思わず見とれてしまいました。
 おっしゃるように、最近は「鉄道」にしても「車」にしても、とにかく効率性や機能性ばかり重視するようになりましたからね〜。
 人間として最も大切にしたい「夢」とか「ロマン」とか「遊び心」と言ったものが、次第に忘れ去られていくのでしょう。
 バイクは非効率な乗り物だからこそ、個性的で、反骨精神に富む自由人に愛されてきた、という件(くだり)を読んで、「なるほどな〜」と納得しました。
「温故知新」などと言いますが・・旅人さんのような、ある程度の年代の人で、真にバイクを愛する多くのライダーは、きっと同じことを考えていますよ。
 それにしても・・世の中無味乾燥になりましたね〜。
夢見る引きこもり☆
2009/09/14 11:29
 夢見る引きこもり☆さん、こんばんわ。

 夢見る☆さん、体調はその後いかがですか。
 体調が悪いと肉体的につらいだけではなく、精神的にも意欲が減退してきてしまいますよね。
 それでも、どうしてもしなければならないことはしないわけにはいかないし・・・
 せめて、気持ちだけでも前向きになれるような、ラッキーな出来事が起こるといいですね。
 お互いに。

 タバコ会社のロゴのついたオートバイ、
 美しいでしょ。(^^)
 夢見る☆さんは、夢やロマンを愛する方なんで、
 きっと僕たちの思いもわかっていただけると思っていました。
 続く
旅人
2009/09/14 18:28
 人間には夢が必要ですよね。
 なぜなら、現状に満足している人ってそういないと思いますが、
 その不満足の元であるつらさに耐えていけるのも、
 夢や希望があってこそだと思うからです。
 個人にしても、人類全体にしても、
 夢や希望があるから生きていけるし、
 前進できるんだと思います。
 しかし、その夢が今、
 個人からも社会からも、
 急速に失われつつあるような気がしてなりません。
 こんなことでは、人々のモチベーションは下がる一方で、
 前進なんてできなくなってしまいます。
 しかし、そうかといって、
 このように遠いところまで来てしまった我々には、
 もう後戻りは許されないのです。
 後退は滅亡を意味するからです。

 人間は、いったいどこへ向かっているのでしょうか?
 機械になるのか、あるいは下等動物になり下がるのか。
 いずれにしても、
 本当の意味での、人間とは言えなくなるように思います。

 すべてのものには終わりがあります。
 太陽にも地球にも人間にも。
 しかしながら、
 何事も時の流れとは言え、
 自ら夢を摘みとって、
 その歩みに幕を引いてしまうようなことだけは避けたいものです。

 ・・・て、
 自分の頭の上のハエさえ追えない者が、
 人類の心配だなんて、
 お笑いぐさですけどね。(笑)
旅人
2009/09/14 18:44

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