夢と冒険とロマン

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zoom RSS 妖精がきた

<<   作成日時 : 2011/06/25 20:20   >>

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いつもながらの、旅人の悪戦苦闘のお話です。でも、最後にちょっとだけよいことが。

画像

            妖精。Wikipediaより。


1.ふとん

6月某日、

朝は青空が見えていたので、

僕は、敷きぶとんと洗濯物を干して出かけました。


ところが、


午後になって雨が・・・


落ち込みました。

帰宅して、

濡れたふとんと洗濯物を取り込み、

洗濯物の方は、

再び洗濯機に入れて、

ふとんの方は、

さて、どうしようかと考えてしまいました。

放射能が含まれている可能性のある雨だし、

放射能は洗えば落ちるけど、

ふとんは洗えないし。

とりあえず、

ふとんカバーだけはがして洗濯機に入れ、

ふとんの処理はあとで考えることにしました。

画像

       ふとんカバーをはがしたあとの濡れたふとん。

幸い旅人家には、

お客様用も含めて、

ふとんが何組もあります。

僕は、母(2008年8月他界)が寝たきりになる前まで使っていたものを、

使うことにしました。

そのふとんは、

今まで僕が敷いていたものより軽くて、

しかもふっくらしています。

ただ、この「ふっくら」は、

夏には暑くて大変そうでした。

画像

       母の使っていたふとん。旅人はベッドの上にふとんを敷いている。

僕は、このふとんを、

母が使っていた当時、

2階の自身の部屋の窓に、

たびたび干していました。

僕は、母に喜んでもらいたくて、

自らのふとんより優先して、

母のふとんを干していました。


ところで、

雨に濡れたふとんは捨てようかと思っています。

それと、

ふとん乾燥機を買おうかとも。


2.ヤモリ

同夜、

廊下を、

なにやら黒いものが動いていくのを目にしました。

よく見ると、

それはヤモリでした。

ヤモリは、玄関の外の門灯のところにいるのを、

昔からよく見かけていましたが、

ついに、

家の中にまで入ってきてしまったようです。

僕はアセリました。

家の中をあちこち動き回られて、

フンなどされたら困るし、

ふとんの中や、

ヘルメットの中や、

グローブや靴の中などに入りこまれたくないし。

とりあえず、

玄関のたたきに掃き落とそうと、

座敷ボウキで追い回しましたが、

やっこさん、

逆に玄関脇の部屋に入ってしまいました。

その時点で、

いったん見失ってしまったのですが、

執念で捜していると、

机の下の奥の壁のところに、

潜んでいるのを見つけました。

机を壁から離して、

さて、捕まえようと思うのですが、

相手はすばしこいし、

殺虫剤などではびくともしないし、

こちらは、

狭い机の下にもぐっているので思うように動けないしで、

正直言って、

どうしたらいいのかわかりませんでした。

そうこうしているうちに、

ヤモリが正面に出てきたので、

気合いもろともホウキをヤモリに押しつけると、

うまい具合にヤモリを抑えつけることができました。


さて、これからどうしよう?


とにかく、ヤモリを弱らせようと、

ホウキをグイグイ壁に押しつけたり、

ホウキの上からとんとんたたいたりしていましたが、

しばらくしてから、

意を決して、

思い切ってホウキをどけて見ました。

すると、壁にもホウキにも、

ヤモリの姿はありません。


しまった、逃げられたか!


とガッカリしながら、

よくよくホウキを見ると、

なんと、

ヤツはホウキと、

それにかぶせてあるビニールとの間に、

入っているではありませんか!!

画像

       この間に入った。

奇跡だ!!

やった!!



僕は歓喜しつつ、

ヤモリがそこから落ちないように、

ホウキを逆さまにしながら、

保存してあるスーパーの袋を取り出し、

それにヤモリを入れて、

口を縛ったうえで、

ゴミバケツに放り込みました。

やれやれ、これで一安心です。

ヤモリのおかげで大汗をかいてしまいました。

画像

       袋の中のヤモリ。よろしかったら拡大してご覧ください。

その後、

シャワーを浴びてから、

スーパーに、

その日の夕食の弁当などを買いに行きました。


買い物をして、

レジのところに並んでいると、

ヘンなオヤジが僕の前に割り込んできました。

注意すると、

相手が逆ギレしてきたので、

その場で言い争いになってしまいました。

いいオッサン同士が、

大勢の前でケンカしているなんて、

すごくみっともない光景でしたが、

相手が一方的に悪いので、

こちらとしても引くことができず、

今にも殴り合いになりそうな状況の中で、

言い争いは続きました。

幸い、

ある程度時間がたって相手が引いたので、

僕はそのまま買い物を終えて帰宅することができました。


その日、

夜遅くなってから、

今度は、頭痛と歯茎痛に見舞われてしまいました。

おそらく、

この日1日、

精神的、肉体的に疲労したのが原因だと思われます。

痛みは、翌日の午前中いっぱい続きました。


あ〜あ、

自分の人生、

こんなんばっか。 ( ´д` )



それから2日くらいして、

僕はゴミバケツの中から、

ヤモリの入った袋を取り出し、

車で多摩川の河原まで行って、

そこでヤツを放してやりました。

2日間袋の中に入っていたのに、

ヤツは元気よく、

草むらの中を走って逃げていきました。

当初、ゴミとして捨てるつもりだったんですが、

いつもは門灯のところにいて、

そこに集まってくる虫などを食べてくれていたし、

「家守(やもり)」などとも呼ばれて、

家を守ってくれるという言い伝えなどもあるので、

家から遠いところに放してやろうと思い立ったのです。


3.妖精

ヤモリを放した日の、

あくる朝のことでした。

いつものように、

パソコンを開いてメールチェックをしていると、

その中に珍しいメールが含まれていました。

それは、YouTubeのコメント通知メールなのですが、

コメントの主がありえない人物だったんです。

僕はびっくりしてしまいました。


その人は、

ヨーロッパのある国の十代の少女です。

僕は、5ヵ月くらい前に、

偶然ある動画サイトに行き着きました。

その動画のBGMに惹かれた僕は、

その人のチャンネル(YouTubeのHP)に行き、

曲名をたずねました。

すると、彼女はまもなく、

僕のチャンネルを訪れてくれて、

その曲名を教えてくれたのです。

僕は、彼女にお礼を言い、

その後2回くらい、

彼女とやりとりがありました。


彼女との交流は通例どおり、

そこまでで終わったのですが、

彼女の動画が気に入っていた僕は、

少し風変わりな彼女に惹かれたこともあり、

コメントなどはしないものの、

そのチャンネルをたびたび訪れるようになりました。


彼女のチャンネルには、

UPした動画は1つしかありません。

開設して1年あまりになるのですが、

動画はそれだけです。

そのほか、

チャンネルへのコメントも少なく、

全体としてあまり人との交流を好まない、

動きの少ないサイトという印象がありました。

しかも、彼女、

チャンネルにきたコメントに、

あまり返事を書いていないようでした。

というか、

人からの呼びかけに対して、

反応がとても鈍い感じでした。

たとえ反応したとしても、

必要最低限の言葉を発するか、

あるいは、

よくわからないようなことを言うかでした。

そして、時々、

自分のチャンネルに、

自ら意味不明のコメントを投稿して、

ひとりで盛り上がったりしているのでした。

それでも、

きわめて少数ではありますが、

友だちへの招待をしたり、

よそのチャンネルを登録したりもしていました。


やがて、僕は、

何度か彼女のチャンネルを訪れているうち、

彼女が他の人と行ったコメントのやりとりを、

のぞいてみたいと思うようになりました。

そして、それは、

数が少ないので、

双方のチャンネルをすべて見たとしても、

たいした作業ではないように思われました。


彼女のコメントは、

シンプルでとてもあっさりしていて、

そのやりとりは、

多くても2回(二往復)程度で、

そのほとんどは単発(一往復)で終わっていました。

しかし、その中に、

ひとつだけ例外的なケースがありました。

相手は北欧の十代の男性で、

彼女は彼に対し、

非常に珍しいことに、

自分の方から、

3回くらいにわたってコメントを寄せていました。

もちろん、

これに僕が興味を抱かないわけがありません。

僕は、さっそく彼のチャンネルを訪問してみました。


彼のプロフィール画像は、

長髪の、まるでロックバンドのスターのような、

イケメン男性の画像だったので、

僕は、さぞやカッコイイ動画が見られることと思い、

彼の動画のスタートボタンを押しました。

すると、びっくり。

真っ暗でなにも見えない。

彼はその真っ暗な中で、

一人、伴奏もなしに歌っていました。

その歌は、お世辞にもうまいとは言えず、

聴いているうちに、

むしろ不快感さえ催してきて、

とうてい、他人に聴かせられるようなしろものとは、

思えませんでした。

そして、彼のUPした動画は、

すべてこれと同じパターンのものばかりでした。


ところがです、

驚いたことに、

彼女はコメントで、

彼の歌をホメちぎっていたんです。

それは、ベタホメと言ってもいいくらいのものでした。

相手が困惑するくらいの褒めようでした。

他人の言葉に対し、

あまり反応せず、

常にマイペースで、

積極的に口を開くことなど、

まずもってない彼女が、

相手に対し、

特別に配慮しているように思えて、

とても感銘を受けてしまいました。


僕は、この二人のやりとりを見ていて、

相手の方はとにかくとして、

彼女の不思議なキャラクターに、

驚きを感じるとともに、

強く魅了されてしまいました。

なにしろ、あのような動画を見て褒める人など、

この世界に、

彼女くらいしかいないだろうと思われましたし、

それゆえに、

彼女自身のユニークさがひときわ、

際だって見えましたので。

それに、

そこには、彼女の優しさのようなものも感じられました。


さて、

そのような不思議少女である彼女との、

やりとりが終わって、

かれこれ5ヵ月もたったこの日、

突然、彼女からコメントが寄せられたのでした。

その内容は、

「お元気?」

というだけの簡単なものでしたが、

あまり他人に興味を示さない彼女が、

このような問いかけをしてくるなんて、

奇跡と言っていいほどに珍しく、

まず、ありえないことなのです。

おそらく、

彼女にとって、

今回が初めてだったのではないでしょうか。

僕は、

もしかして、

ほかの人にもコメントしているかもしれないと思って、

最近、彼女にコメントを寄せてきた、

何人かの人のチャンネルを見て回りましたが、

どこにも彼女がコメントを寄せた形跡がなく、

彼女が、

僕だけにコメントしてくれたことが判明しました。


とても、ナイーブな彼女。

その彼女が、

彼女の興味の対象である、

JROCKやROCKとは何の縁もゆかりもない、

僕のチャンネルに、

このようにコメントを寄せてくれるというのは、

僕を信頼してくれている証(あかし)だと思え、

自身を受け入れてもらえたような気がして、

とてもうれしかったです。

すごく、光栄に感じました。


それにしても、

最初に彼女のユーザーネームを見た時は、

本当に目を疑いました。

どうして今頃になって、

僕などを訪ねてきたのか、

さっぱりわかりませんでした。

まさに不思議の一言でした。

もしかしたら、

彼女はその独特の感性で、

不幸な人間の存在を、

感知できるのかもしれません。

そして、

愛の心で、

その人の悲しみをやわらげてあげようと、

そっと訪ねてくるのかもしれません。

あたかも、

ともしびのような、

ささやかな幸福をたずさえて、

打ちひしがれた人々のもとへと運んでいく、

小さな妖精のように。



ちなみに、

彼女は、

プロフィール画像で見るかぎり、

とても美人です。

その大きくて澄んだ瞳は、

その美しい肉体に宿る、

清らかな魂を感じさせてくれます。

また、彼女は、

見る者に、

とても不思議な印象を与えます。

どこかさびしげなのに、

まるで聖母マリアのような、

慈愛に満ちた温かみをもっていて、

なおかつ、

ミステリアスな雰囲気を、

あたりに漂わせているんです。

彼女、

本当に、

妖精界の住人なのかもしれません。



          僕を訪れてくれた妖精さんです。

画像


            *        *        *

○後記

彼女は、

人とのコミュニケーションが、

若干苦手なようですが、

でも、彼女は、

人に悪意を抱いたり、

人を傷つけたりするようなことは、

絶対にしない人です。


僕は、

彼女が僕を訪ねてきてくれたことについて、

本当に奇跡だと思っています。

そして、僕にとっては、

どんなにエライ人から褒められるより、

彼女のような人から信頼される方が、

ずっと価値の高いことなのです。



P.S.

その後の、

彼女との何度かのやりとりで、

彼女が、

その奇妙な言動にもかかわらず、

そして、

とても若いにもかかわらず、

高い知性の持ち主であることがわかりました。

だとしたら、

あの天然キャラぶりは、

いったいなんだったのでしょうか?

彼女流のパフォーマンス?

もしかしたら、

彼女の「不思議ちゃん的部分」も、

「理知的部分」も、

その人格のほんの一部に過ぎないのかもしれません。

彼女は、

一般の人間には想像もつかないほどの、

多面的なパーソナリティーの持ち主なのではないでしょうか。

まさに、ミステリアス。

やっぱり彼女、

妖精ですね。



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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
旅人さん、コンニチワ。
せっかく干した蒲団が台無しになったり、ヤモリが出たり・・
相変わらず孤軍奮闘しているみたいですね。お疲れ様でした。(笑)
記事を拝見して、生前のお母様に対する郷愁や、小動物に対する思いやりみたいなものが伝わってきて、いつもながら、旅人さんらしいと微笑ましく思いました。
それにしても旅人さん、生け捕りにしたヤモリを逃がしてあげるなんて・・爬虫類(蛇やトカゲなど)が嫌いな私にしてみれば、唯々その器量の大きさ(余裕?)にビックリです。
だって、そもそもあのグニャグニャした灰色の生き物が、家の中に侵入した時点で、私ならば即座にパニクって逃げることしか出来ませんから―。
そう・・我が家の娘が、かの「ゴキブリ」を異常に恐れるのと同じぐらいにね(笑)
でも、確かにヤモリって、昔から(家の守り神として)周囲の害虫などを食べてくれることから「殺してはいけない」なんて言われていますものね。
だから・・でしょうか。ヤモリを放してあげた翌日、早速好い事があるなんて―。
もしかしたら旅人さん、これぞまさしく「鶴の恩返し」ならぬ「ヤモリの恩返し」かもね。(笑)

いずれにしても、人間が「生きてゆく」っていうことは、日々面倒なことに出くわし、様々な困難にぶつかって四苦八苦することばかりですが・・
同時に、世の中まんざら「捨てたもんでもないナ〜」って思うこともありますからね〜。
お互い、落ち込むこともあるけれど、それぞれの(心の中にある)“妖精”を大切にして、精一杯生きるしかないみたいですね。
夢子
2011/06/29 11:28
夢子さん、こんばんわ。

このところ急に暑くなりましたね。
僕は、節電を意識して今のところまだエアコンを使用していませんが、夢子さんはガマンなどせずどんどん使ってくださいね。

よく、悪いことはかさなるものだと言いますが、この日は息つくひまもないくらいに次々とトラブルに見舞われ、本当に疲れ果ててしまいました。頭痛も間違いなく心因性です。
僕の人生においては、短い時間のあいだに悪いことがかさなることがままあるのですが、そんな時には、もともと現在の楽しみも、未来への希望もない自分に、どうして次々とさらなる苦しみがやってくるのかと、本当に腹が立ってきます。
続く
旅人
2011/06/30 16:48
ブログにも書いていますが、僕の人生においては、これまでいろいろと不思議なことが起きてきました。
今回の、少女とのこともその一つです。
彼女は、基本的に寄せられたコメントに返事を書きません。書いたとしても、それは記号だけというような非常に愛想のないものにとどまります。
そのため、彼女が自分からすすんで人に親しく話かけるなんてことは、通常はありえないことなんです。
そのような人が、前回のやりとりから5ヵ月もたった今、突然僕に声をかけてきたわけです。
これは本当に奇跡としか言いようがありません。
しかも、今回のやりとりにおける、僕のメールに対する彼女の対応はきわめて迅速で、結果的に、僕たちは、7日間のあいだに7回ものメール交換を行ってしまいました。
そして、なにより驚いたのは、彼女からのメールが、文章的にも内容においても、年齢に似合わず、非常にしっかりしたものだったことです。
というか、むしろ知的な印象さえあって、かなりのインテリジェンスを感じさせるようなものだったのです。
それまでの彼女のイメージとのあまりの落差に、とても同一人物とは思えず、とまどいを感じたほどでした。
続く
旅人
2011/06/30 17:04
しかしながら、このことだけで、彼女を「知的な人」と断じてしまうのは早計かもしれません。というのも、当初の「不思議ちゃん」的イメージも、その後の「理知的」なイメージも、ともに彼女のほんの一面に過ぎないのかもしれないからです。

彼女が、“真っ暗闇の中で決してうまいとは言えない歌を歌う奇妙な若者”と“僕”だけに、優しく接してくれるという事実は、僕をちょっと複雑な気持ちにさせます。
しかし、彼女が、不幸な人間を感知する能力と、その人を癒してあげようとする優しい心の持ち主であることは確かなように思えるので、その点に関して、僕は彼女を尊敬していますし、また、ありがたいことだとも思っています。
そして、これこそまさに、僕が彼女を妖精と呼ぶ所以なのです。

今回の一連のやりとりのきっかけとなった、彼女の訪問とそのコメントは、僕にとって宝物になりました。
続く
旅人
2011/06/30 17:18
夢子さんのおっしゃる“妖精”というのは、
“善きもの”の意味でしょうか。
たとえば、「希望」、「理想」、「愛」、「幸福」、「真実」、「誇り」といったような。
そうだとすれば、
僕もまったく同感です。
この種のものは、厳しい現実の前ではともすると忘れられがちですが、これらを完全に見失ったら、人間としての価値も失うような気がします。

ところで、
夢子さんのお宅では、
“夢子さんが、「虫」は大丈夫だけど「爬虫類」はダメ”
“お嬢様が、「爬虫類」は大丈夫だけど「虫」はダメ”
という具合で、バランスがとれていていいですね。
今回、ヤモリと格闘しながら、僕は頭の中で、終始、夢子さんのお宅のゴキブリ騒動のことを思い浮かべていました。
おかげで、夢子さんとお嬢様に、いっそうの親近感を感じてしまいました。
旅人
2011/06/30 17:38

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