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zoom RSS 大垂水峠の思い出(断章)

<<   作成日時 : 2014/11/30 23:12   >>

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走り屋の聖地、大垂水峠(おおだるみとうげ)

僕は、オートバイで

コーナーに向かって突進してゆく


スロットルを開け

加速! 加速! 加速!!

スピードは

すでに100キロオーバー!


眼前に迫る急カーブ

わき起こる死の恐怖

ブレーキをかけるか

さらに加速か

心は千々に乱れる


その時だ!

僕の心が

まったくのピュアな状態になるのは!!


生か死か

その極限状態のなかで

僕はすべての束縛から解放され

完璧な自由を手に入れる


そして

勇気と自信をもって

コーナーに突入する!!


画像


*上の画像は、数年前にNinja250Rで大垂水峠をツーリングした際、撮影し
 たもの。


            *        *        *


オートバイでの峠走行

繰り返すコーナリング

勇気と熱い思いで

難関をクリアしてゆく

限りなくピュアで自由

命のたぎりのなかで


画像

       大垂水峠。1991年撮影。

僕はピュアなものが好きだ

オートバイによる峠の走行は

究極のピュアな行為


AKBの歌もピュアだ

特に

「会いたかった」と「BINGO!」は

これらの歌には

命のたぎりを感じる

AKBそのものにも

命のたぎりを感じる



            *        *        *


夏の真昼

オートバイで、大垂水峠を走りまわる


走り疲れ、汗だくになって

旭山ドライブインの駐車場へ


駐車場の一角にある車庫に入り

その屋根の下で

強い日差しを避けながら休憩する


画像

       休憩場所。1992年9月撮影。

車庫の奥側にはベンチが並んでいて

その向こうは、雑木林に覆われた山の斜面

木々の間からは

遠くふもとの景色を眺めることができる


革の手袋が汗を吸い込み

ドロドロになるくらいの大汗をかき

暑さと、緊張(命がけで走るので)からくる疲労で

ぐったりとなって

ベンチに仰向けに寝ころぶ

そして、そっと目を閉じる


聞こえてくるのは

セミの声、小鳥のさえずり

時おり

森の奥から吹き寄せる風が

ほてった頬(ほほ)を優しくなでてゆく

身体の中を涼風(すずかぜ)が通り抜ける


そんな時、僕は思うのだった

“天国だ” と


うっとりとして目を開く

目に飛び込んでくるのは

反対側に見える

緑したたる山々と

その上に広がる真っ青な空

流れる白い雲・・・


“なんて美しいんだろう!”


僕は

生きていることの喜びを

感じずにはいられないのだった



            *        *        *


画像

       旭山ドライブイン。1999年6月撮影。

大垂水峠の旭山ドライブイン

カツ丼、カレーライス、カツカレー、焼肉定食・・・

ここの料理は

濃いめの、甘辛い

田舎風の味付けが絶品だ


画像

       カツ丼。

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       カレーライス。

ドライブインを経営するおじちゃん、おばちゃんは

とても親切でやさしい人たちで

僕を本当の息子のように扱い

とても可愛がってくれた


以前、

僕が旭山ドライブインを称賛する記事を書き

それが雑誌に掲載されたことがあったのだが

その雑誌を献上すると

おじちゃんはとても喜んでくれて

その場に家族を集め

みなに読み聞かせてくれたのだった

僕は、食事をしながら

その大きな声を

半ば照れくさい思いで

また、半ば誇らしい思いで聞いていた

その情景は

今も、昨日のことのように

脳裏に焼き付いている




おじちゃん

コーヒーを1杯ごちそうしてくれたっけ (=^▽^=)

それと

チューインガムを1個くれた

そのチューインガムの包み紙は

今でも大切に保管してる

その時から

もう10年以上たってるけど


画像

       おじちゃんにもらったチューインガムの包み紙。


9月はじめの某日

僕は、いつものように

この旭山ドライブインで食事をしていた

店の奥は、全体がガラス窓になっており

その向こうには

緑したたる木々におおわれた

広い谷が横たわっている

そして、その谷の向こう側には

左右均整のとれた

美しい山がそびえていた


画像

       美しい山。

夏の名残の厳しい暑さの中

窓は、いっぱいに開け放たれ

谷を渡ってくる涼やかな風が

店内を涼気で満たしている


その緑の大気は

ミントのように

僕の汗ばんだ身体を清め

身も心もリフレッシュさせてくれた


そんな時

僕は思うのだった


“なんて気持ちがいいんだろう

この時間が永遠に続けばいいのに”




僕は、心のなかで叫んだ



“時よ止まれ!

おまえは美しい!!”





数年前のこと。

久しぶりに旭山ドライブインを訪れると、

敷地にロープが張られ、

建物に人気(ひとけ)がなかった。

閉店してしまったのだった。

つらかった。

長い間来なかったことを後悔した。


おじちゃん、おばちゃん、

元気でやってくれてるかな。



            *        *        *


ホンダNSR250R(45ps、トルク3.7kg)

画像


画像


見ず知らずの若い女性ライダーに叱られて

走り屋をやめるまで

僕は、これに乗って

大垂水峠を走ってた


スクリーンに貼られた

自らカッティングシートを切り抜いて作った

“ピンクの大垂水”

僕の自負心の顕れ

愛車を加速させつつ

このスクリーンを通して

迫り来るコーナーと向き合い

死の恐怖と戦ったのだった

画像


こんなことを続けてたら

いずれは事故死してたろう

女性ライダーと出会い

彼女に厳しくたしなめられて

走り屋をやめたことで

現在まで生きながらえている


彼女は僕の命の恩人


正直言って

まだ、走りたい気持ちはある

だけど

一度やめると決めた以上

もう二度と走ったりはしない

彼女の

僕に対する人としての愛を

無にしたりはしない


ただ

走り屋はやめても

“走りへの思い”そのものが

僕の心から消えたわけじゃない

僕の魂は

永遠に憧れ続けるだろう

生死をかけた走りの美学に

“夢と冒険とロマン”の世界に



画像

       東名・足柄サービスエリア(上り)にて。1993年5月撮影。




*女性ライダーに叱られた件については、下記、ブログ「春風と天使(その1
 〜4)」を参照。


春風と天使・・・その1、初心者ライダーから走り屋へ
春風と天使・・・その2、峠の楽しみ〜女性ライダーとの出会い
春風と天使・・・その3、彼女の発した驚きの言葉
春風と天使・・・その4、彼女の秘密〜そして大団円へ






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